カテゴリー:コラム・レビュー
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「うちの本棚」、今回はさいとう・たかをの異色ヒーローコミック『ザ・シャドウマン』をご紹介いたします。 ナチスドイツに協力した日本人医学者・滝沢博士が、世界征服を企む犯罪組織レリッシュの超人計画のために人体改造の研究を進めた結果、ついに超人を誕生させる…
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「うちの本棚」、今回は板橋しゅうほうの『アイ・シティ』をご紹介します。アニメ化もされた板橋の代表作です。初出は「月刊スーパーアクション」83年6月号~84年8月号で、その後「アクションコミックス(B6版)」で全2巻で刊行された作品。上記のデータはアニメ化の際刊…
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「うちの本棚」、今回は永井 豪の代表作『マジンガーZ』シリーズへのオマージュ作品『マジンガーエンジェル』をご紹介します。 永井 豪原作のロボットアニメシリーズに登場したヒロイン、女性キャラクターを主人公に、レディースロボットが活躍する作品。元になった…
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「うちの本棚」第二十回は、リメイクされた『鉄人28号』を取り上げます。2004年4月に放送された今川監督版テレビアニメに合わせて連載されたオリジナルスートーリーによる長谷川版『鉄人28号』。横山光輝のオリジナル版に登場するライバルロボットを登場させながら全く新…
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「うちの本棚」第十九回はトラウマコミックとしても知られるジョージ秋山の『ザ・ムーン』を取り上げます。 人によっては、この『ザ・ムーン』という作品を「トラウマ・コミック」と呼ぶ。それだけインパクトの強い作品だということだろう。 (さらに&helli…
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「うちの本棚」第十八回は、「少年マガジン」創刊当時に連載されたロボット漫画『13号発進せよ』を取り上げます。本作は週刊少年マガジンの創刊当初から連載された、ロボット漫画初期の名作のひとつである。 (さらに…)…
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「うちの本棚」第十七回は前回に関連してアニメ版『デビルマン』のコミカライズ作品を取り上げてみました。『デビルマン』は永井 豪の代表作のひとつであり、本作はそのアニメ化に伴ったコミカライズ版である。蛭田 充によってコミカライズされたが、アニメ作品をベースにしなが…
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「うちの本棚」第十六回は永井 豪の『魔王ダンテ』を取り上げます。永井 豪の単行本はこの『魔王ダンテ』の1巻か『デビルマン』の1巻あたりが、最初に買ったものではなかったかと思う。もっとも「ぼくらマガジン」はときどき読んでいたので、断片的には『魔王ダンテ』も読んで…
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「うちの本棚」、第十五回目となる今回は石森章太郎(石ノ森章太郎)の代表作のひとつである『ミュータント・サブ』をご紹介いたします。『サイボーグ009』で「サイボーグ」の認識を広めたのと同じように『ミュータント・サブ』で、石森章太郎は「ミュータント」という言葉や超…
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「うちの本棚」、第十四回目となる今回は石森章太郎(石ノ森章太郎)作品を取り上げます。 石森プロダクションでアシスタントをするジュンは孤児院の出身だったが、18歳の誕生日を迎えた日、両親の遺産がある、と弁護士が訪ねてくる。 両親がいたことさえ知らなかったジュ…
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毎週水曜連載の『うちの本棚』、第十三回目も水木しげる作品をご紹介いたします。ちなみに今回で水木しげる貸本時代の名作三作の紹介が終わることになりますが、SF的要素は取り入れられているとはいうものの、タイトルから受ける印象と違って、本作は怪奇時代劇作品です。 …
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毎週水曜連載の『うちの本棚』、第十二回も水木作品を紹介いたします。今回紹介するのは「妖棋死人帳」。 本書は、1966年12月号の「月刊ガロ」で描き直して掲載され(ちなみに「ガロ」はこの号、『カムイ伝』が休載のため、この作品を巻頭に掲載している)、サンコミック…
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毎週水曜連載の『うちの本棚』、第十一回は水木しげるの「鈴の音」。 本作は『火星年代記』『妖棋死人帳』と並んで貸本時代の三大長編怪奇時代劇と言われているらしい。 中でも本作は正統派の怪奇漫画として仕上がっているのではないだろうか。 長く借り手のつかない「陣…
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毎週水曜連載の『うちの本棚』、第十回目となる今回は、水木しげるの『怪奇猫娘』をご紹介。 水木しげるに限らず、貸本漫画で活躍しのちに雑誌に移って行った作家たちは、貸本時代の作品を雑誌でリメイクしている。本書も『ないしょのはなし(墓場鬼太郎)』を経て『ゲゲゲの鬼…
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毎週水曜連載の『うちの本棚』、第九回目となる今回は、水木しげるの『怪奇猫娘』をご紹介。 水木しげるの作品に登場する猫娘といえば,『ゲゲゲの鬼太郎』、とくにアニメ版のキャラクターの印象が強い。実際水木原作版の『~鬼太郎』に猫娘が登場しているのは、貸本時代の『鬼…
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毎週水曜連載の『うちの本棚』、第八回目となる今回は、水木しげるの『悪魔くん』をご紹介。 貸本マンガの末期に刊行された、水木しげるの代表作のひとつ。代表作となったのは、テレビドラマ化されたことが大きいだろう。 貸本版が刊行された当初は、貸本マンガが末期の時期…
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毎週水曜連載の『うちの本棚』、第七回目となる今回は、日野日出志の『まだらの卵』をご紹介。 日野日出志の作品と出会ったのは「少年アクション」の創刊から連載された『ショッキング劇場』というホラー短編シリーズだった。したがって、『まだらの卵』も初出で目にしている。…
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毎週水曜連載の『うちの本棚』、第六回目となる今回は、辰巳ヨシヒロの『劇画漂流』をご紹介。 この『劇画漂流』という作品は、ひと言で言ってしまえば、これは辰巳ヨシヒロの自伝作品である。が、同時に漫画史における劇画誕生の記録であり、大阪を中心とした貸本マンガ史とも…
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毎週水曜連載の『うちの本棚』、第五回目となる今回は、松森 正・狩撫麻礼の『ライブマシーン』をご紹介。 松森 正のシャープな描線は、それ以前からのものだったが、この『ライブマシーン』でいっそう突き詰められた感がある。 また初期の代表作『木曜日のリカ(小池一夫…
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毎週水曜連載の『うちの本棚』、第四回目となる今回は、手塚治虫の『魔神ガロン』をご紹介。 さて、まず最初に思い返すと、手塚治虫の作品を最初に読んだのは、秋田サンデーコミックス版の『魔神ガロン』だったのではないかと思う。 もちろん『鉄腕アトム』や『ジャングル大…