毎週水曜連載の『うちの本棚』、第九回目となる今回は、水木しげるの『怪奇猫娘』をご紹介。
水木しげるの作品に登場する猫娘といえば,『ゲゲゲの鬼太郎』、とくにアニメ版のキャラクターの印象が強い。実際水木原作版の『~鬼太郎』に猫娘が登場しているのは、貸本時代の『鬼太郎夜話』を別にすれば、かなりあとになってからのシリーズである。
自分は本書『怪奇猫娘』の存在を知らなかったので、てっきり猫娘というキャラクターは『鬼太郎夜話』が初登場だと思っていた。

『鬼太郎夜話』でも十分インパクトのある登場人物だったわけだが、本書ではさらにその生い立ちに踏み込んで描かれている、というのが感想である。
ただしキャラクターとしての魅力はやはり『鬼太郎夜話』に登場する猫娘の方が上だろう。

生活のためとはいえ猫を捕らえては殺すという男が猫に呪われ、その娘が猫のようになってしまうという、本作『怪奇猫娘』は意外と救いのない話しでもある。もっともこの救いのないあたりは『鬼太郎夜話』でも同じなのではあるが。

本書のオリジナルは東真一郎名義で、内扉に制作・水木漫画プロの表記がされている。

書 名/怪奇猫娘
著者名/水木しげる
出版元/小学館クリエイティブ
判 型/四六版
定 価/1900円+税
シリーズ名/復刻名作漫画シリーズ(ただし本書にはこの表記はない)
初版発行日/2008年11月30日
収録作品/怪奇猫娘