カテゴリー:コラム・レビュー
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「うちの本棚」、今回はあべこうじの、もうひとつの「かぐや草紙」ともいうべき『小町ちゃん』です。お酒を飲みながら出てくるY談のような軽くてエッチなギャグをお楽しみください。 OLの小町ちゃんを主人公にした、現代版「かぐや草紙」とも言うべき作品。ネタのほとん…
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「うちの本棚」、第六十二回はあべこうじの傑作ギャグ作品『かぐや草紙』です。 あまりに淫乱なかぐや姫のキャラクターに驚かれる読者もいるかもしれませんね(笑)。 絶世の美女ともいわれる「かぐや姫」が淫乱だったら!? という設定のギャグ作品。その後のあべこう…
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「うちの本棚」今回は4コマギャグ作品でもお色気ものを得意とするあべこうじの初期作品『ムラサキ』です。その後のあべこうじ作品すべての原型がここにあるといえるでしょう。 たぶん、あべこうじの最初の単行本。時期としてはいがらしみきおの『あんたが悪い』などと…
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「うちの本棚」、前回に続き「ウルトラマン」のコミカライズ作品を取り上げます。今回はその代表的な、一峰大二版『ウルトラマン』です。 言わずと知れた「ウルトラマン」のコミカライズ作品。朝日ソノラマから楳図かずお版の『ウルトラマン』が刊行されるまで、単行本化さ…
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「うちの本棚」、今回はウルトラマンコミックの中でもあまり知られていない野原正光版『ウルトラマン』です。人気怪獣が多数登場するオリジナルウルトラコミック。 第一話と第二話は直接続いたエピソード、第三話は同じ流れの別のエピソードという三話から構成されたウルト…
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「うちの本棚」、前回に続いて石川賢のSF時代劇を取り上げます。時間を漂う「抜け人」と伊賀忍者の過酷な運命から逃れようとする「抜け忍」を描いた『時元忍風帳』です。 石川 賢は時代物とSFをミックスさせた作品がわりと多いが、本書はその中でも忍者ものとSFをミ…
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「うちの本棚」、今回は石川 賢のSFアクション作品から『時空間風雲録』を取り上げます。未来世界に放り込まれた過去の人間たちの運命は!? 29世紀のタイムマシンが原因不明の故障を起こし、過去の人間を巻き込んで29世紀に送り込んでしまった。戦国時代の無武士や…
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「うちの本棚」第五十六回は、松森 正の『ルート・ゼロ』です。とあるレストランを舞台にしたヒューマンドラマの秀作。松森 正の代表作のひとつと言っていいでしょう。 「ルート・ゼロ」というレストラン(というかファミレス的な店)とその経営者夫婦を中心にしたシリー…
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「うちの本棚」、今回も松森 正の作品を紹介します。古書店でもなかなか見かけることの少ない『愛の伝説』。原作は神保史郎です。 神保史郎原作による「愛」をテーマにした連作シリーズ。単行本に収録された6話は、大きく前半3話ではアンハッピーな結末、後半3話では将…
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「うちの本棚」、今回は松森 正の隠れた名作『恐怖への招待』を取り上げます。粒揃いの連作モダンホラーであるこの作品。ぜひとも再刊行してほしいものです。 モダンホラーの連作シリーズ。なかなか粒揃いの秀作で、松森作品のなかでも気に入っているもののひとつなのだが…
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「うちの本棚」、今回も松森作品からの紹介です。『薔薇のレクイエム』と対をなす(?)『テキサスの鷹』。バイオレンス&エロティックなハードボイルド作品です。 「狙った敵は必ず刺す」特捜検事、通称テキサスの鷹。 (さらに…)…
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「うちの本棚」、今回も松森 正作品を取り上げます。その画力に反比例して認知度が低い印象のある松森正、もう少し評価されてもいいのではないでしょうか。 本書は松森 正の単行本のなかでも知られていないもののひとつではないかと思う。同じ「ゴラクコミックス」からは…
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「うちの本棚」、今回は松森正が音楽業界を舞台に描いた異色作品『餓狼の森』です。一見すると刑事もののような渋すぎる人間ドラマ。入手も困難な作品ですがぜひ復刻してもらいたい一作です。 本作は藤波という音楽ディレクターを主人公にした、音楽業界を舞台にした人間ド…
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「うちの本棚」第五十回は、個人的に大好きな松森正の作品から『薔薇のレクイエム』を取り上げます。 前回紹介した佐藤まさあきの『銀猫』にも通じる女抹殺屋の登場です。 (さらに…)…
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「うちの本棚」、今回は佐藤まさあき作品でも異色の女性主人公『銀猫』を取り上げます。『影男』や『堕靡泥の星』とは違う、女性主人公だから描けた佐藤まさあきのもうひとつの顔が垣間見れる作品です。 『影男』シリーズや『堕靡泥の星』といった作品で知られる通り、佐藤…
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「うちの本棚」第四十八回は、大藪春彦の原作を佐藤まさあきが劇画化した『凶銃ワルサーP38』を取り上げます。 殺された兄の復讐のため、ワルサーP38を片手に警察に追われながらターゲットを狙うハードボイルド作品。オリジナル作品にこだわる佐藤まさあきには珍…
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「うちの本棚」第四十七回は「劇画」発祥の現場にいたひとり、佐藤まさあきの作品を取り上げます。佐藤作品には珍しい主人公の登場する『凶銃に生命を賭けろ』です。 昭和36年に単行本で書き下ろされたものを作者自らの手でリメイクした作品。佐藤にしろ水木にしろ貸本作…
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「うちの本棚」、今回も芸文コミックスの劇画作品からピックアップ! 旭丘光志の社会派劇画『仮想敵機を撃て』です。 航空自衛隊のパイロットである兄、風俗店のコンサルタントをする弟を軸に進行する社会派劇画。 兄にコンプレックスを持っている弟は自衛隊の基地のあ…
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「うちの本棚」45回は、前回紹介した『処刑人ゴッド』に続く芸文コミックスのニヒルなヒーローを取り上げます。 「軍曹(サージェント)」と呼ばれる一匹狼の日本人スナイパーを主人公とするアクション劇画。同じ芸文コミックスで刊行されていた南波健二の『処刑人ゴッド…
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「うちの本棚」第四十四回は、さいとう・たかをらに次ぐ劇画世代として活躍した南波健二の埋もれた名作『処刑人ゴッド』を取り上げます。 この作品をひと言で乱暴に言うと「南波健二版『ゴルゴ13』」である。 「ゴッド」のロゴマークが各章タイトルのところに配置した…