大阪を拠点にコスプレイヤーとして活動するトールさんは、筋肉質なキャラクターを題材にコスプレ活動を行っています。

 「各キャラクターに合うように、週6でトレーニングをしています」という鍛え上げられた肉体を生かし、最近では「鬼滅の刃」に登場する「悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)」を見事なまでに再現。Twitterで話題を呼んでいます。鬼殺隊は実在した!?

 悲鳴嶼行冥といえば、ガッチリした体格に、首元の数珠、サイドをかりあげた髪型が印象的な盲目の人物。「肉体派コスプレイヤー」の本領が、いかんなく発揮できるキャラクターでもあります。

 「現代に残っている鬼殺隊・悲鳴嶼行冥の写真」と投稿された写真では、「日常(食事)」と「戦闘」の2つに分けたシーンで表現しています。いずれもモノクロ写真での紹介となったのですが、これはトールさんのこだわりあってのもの。

「日常」と「戦闘」で悲鳴嶼行冥を表現した投稿者。

投稿した4枚の写真は全てモノクロ。

 「『セピア加工』と『紙加工』を施すことで、『モノクロ写真』という風合いを表現しました。これにより、まるで鬼殺隊が実在し、後の時代に資料館に飾られているような演出にしています」

 また、4枚の投稿写真のうち、先2枚の「日常」と後2枚の「戦闘」は、それぞれ別撮りしたもの。これを組み合わせることで、情景のメリハリをつけることを狙ったそう。

 改めて写真を見てみると、確かに「鬼滅の刃」は“ノンフィクション”だと錯覚してしまいそうなクオリティ。そう感じさせることになったトールさん自身についても、再現性を高めるために、様々な工夫を凝らしたそうです。

髪型はセルフカット、鍛え上げられた肉体が結果としてはだけた服装に。

 「髪型はリアリティを出すためにセルフカットしました。隊服は、コスプレ用の学生服の一番大きいサイズを準備したのですが、自分がいつも着ているサイズよりも小さく、自然とはだけた感じになって、結果的にリアリティを出すことに繋がりましたね」

武器などの装飾は自身のDIYで作りました。

 さらに、装飾に関しては、首元の数珠は、100均で購入したピンポン玉を塗装、武器である戦斧とモーニングスターは、薄いまな板をベースに中心に芯材を用いて厚みを出し、持ち手は塩ビパイプを使用してと、いずれも自身の「DIY」スキルで作り上げたとのこと。

 1万を超えるいいねが寄せられた今回の投稿ですが、トールさんのInstagramのアカウントでは、フルカラーバージョンが紹介されています。

インスタグラムアカウントではフルカラーバージョンも。

造形や肉体といった「美」がクローズアップされています。

 フルカラーバージョンは、Twitterに投稿されたモノクロ版とはまた違う魅力を放ち、造形や肉体の「美」がクローズアップされています。

<記事化協力>
トールさん(Twitter:@heavypoint_tony/Instagram:@thor_cos)
(向山純平)