「賃貸でやや大きめなポケモン飼ってる」こうつぶやいたのはXユーザーの「花らいおん」さん。現代の技術を用いても、その存在はさすがにゲームの域を出ないはずですが……これいかに。

 添えられた写真には6畳ほどと思われる部屋の中に、所狭しと鎮座する、てつへびポケモン「ハガネール」の姿が。まさか本当に存在した……?というか、デカすぎて賃貸で飼っちゃいけないレベル……!

 と、ここで先にネタばらししておきますと、これは花らいおんさんがファンアートとして自作したもの。

 主な素材に発泡ポリエチレンフォームを使用しており、ごつごつとした質感はまさにハガネールが現実にいたらこんな感じ、という解釈と一致。今にも動き出しそうな迫力ある仕上がりとなっています。

 花らいおんさんは「もの作り屋さん」を自称し、オリジナルのハンドメイド作品を制作・販売するクリエイターとして活動中。数年前まで玩具メーカーの造形師として務めていましたが退職し、地元に戻ったタイミングで「一番作りたかった物をまず作ろう!」と考えた結果、一番の推しポケモンであるハガネールを作ることにしたのだそうです。

特にこだわったのは下あごから生えるキバ

 成形についてもさすがの一言で、特に設計に試行錯誤したと語る「下あごのラインから生えるキバ」も完全再現。実は大きさが約4mと、ゲーム中の設定よりもやや小さめとなるのですが、それでもポケモンと一緒に暮らしている感覚を味わうには十分すぎるスケール感でしょう。

 大きさについてはさておき、身近にポケモンがいる生活とは、やはりファンにとってはうらやましい限り。感想をうかがうと「バスタオルを干す時などに活躍してもらってますが、2DKの賃貸アパートはさすがに狭かったです」と、ペットを飼うことと同じようなメリットデメリットがあるようでした。

ハガネールの設計図

 なお、今回の写真は2022年に撮影されたもので、「多分私しかやってない」のハッシュタグに合わせて再掲したものですが、実は表面の生地張りが終わっておらず、まだ未完成なのだとか。

 成型色ままの黒いハガネールが気に入っていてなかなか着手出来ないでいるそうですが、いつか真の完成版も見てみたいですね。

<記事化協力>
花らいおんさん(@craft_hana_lion

(山口弘剛)