カボチャのおばけ「ジャック・オ・ランタン」のような見た目をした、アレンジ風鈴がTwitterで話題です。一足早いハロウィングッズと思いきや、現在公開中の「ガンダム閃光のハサウェイ」がモチーフのファンアート作品でした。2021年の夏はマフティーが粛清する!

 「マフティ・ナビーユ・フウリン完成しました。ちゃんと音も鳴ります」という紹介をそえ、2枚の写真を投稿したのはぱっちさん。

 写っていたのはカボチャの見た目をした外見に、セミに対してと思われる「悲鳴をあげるな神経が苛立つ」と記された短冊、さらに紐部分には、銃器らしき装飾という少々物騒な風鈴。

一見するとハロウィングッズのような風鈴を作った投稿者。

 一見すると、季節外れのハロウィングッズのようでもありますが、現在公開されている「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ」に登場するキャラをモチーフに作られたファンアート作品。ぱっちさんの趣味である、プラモデルのガンプラを改造して作られています。

 「『もうすぐ夏かぁ』と玄関で一服していたときに、パッと頭にイメージが浮かんだのがきっかけなんです」というぱっちさん。また、自身は昆虫類が大の苦手ということで、セミの鳴き声に対しても苦手意識を抱いていたのも理由でした。

 その中で、先の閃光のハサウェイにおけるマフティー(の偽物)のセリフも連想して、「『静けさを好む夏アイテム』といったら風鈴かなと」短冊にそれをしたためつつ製作に入ることに。

 しかしながら今回、ガンプラを改造して作り上げているぱっちさんですが、当初はそれを想定してはいなかったとのこと。

 「最初は100均で風鈴を購入して、それをペイントしようと思っていたんです。ただ、いいものがなくて、結局ハロのプラモデルを改造して作りました」

 そんなぱっちさん、元々モデラー活動をしていたものの、自身の結婚を機に一旦は活動を中断。それが、お子さんが大きくなったこともあり、「家事や育児に支障が出ない程度ですよ」と、1年ほど前から活動を再開した「復帰組」なんです。とはいえ、今回のような“大規模改修”は初めての試みだったそう。

 「自分の中で、『風鈴=硝子』というイメージがあって、外見(カボチャのお面)部分は艶出し加工をしました」という“元ハロ”は、中身をくりぬいた後に、全身をオレンジで配色しながら改造。

素材はハロのガンプラを使用。

中身をくりぬいて、モデルに近づけます。

さらにペイントと艶出し加工。

 「途中、つや消しをする場面もあったんですが、『これはこれでいいな』と悩んだのも思い出ですね(笑)」と、製作時のエピソードも振り返ってくれたそれは、マフティーの本名「マフティー・ナビーユ・エリン」を捩ったぱっちさんの「マフティー・ナビーユ・フウリン」というつぶやきも相まって、既に映画館にて、鑑賞を終えた方にとっては思わずニヤリとする構図。

短冊の裏面には”首謀者”の「まふてぃーなびーゆえりん」の記載。

 加えて、「風鈴なので」と鈴を取り付け、短冊の反対側は、平仮名で記された「まふてぃー・なびーゆ・えりん」と、機能性と遊び心を意識したこだわりの納涼アイテムに仕上げたぱっちさん。仮に「閃光のハサウェイ」という作品を知らなくても、“映え”を感じさせるインテリア。ハロウィンシーズンにもおススメアイテムかも?

<記事化協力>
ぱっち@隠れMさん(@Papa_patti)

(向山純平)