カオスすぎるサスペンスドラマのタイトル集日々新聞のテレビ欄を眺めていると、とても気になるタイトルに遭遇することがあります。

例えば「霊界捜査ドラマ(1) ギャルたちが消えた!その背後霊をさぐれ」、「火災調査官・紅蓮次郎 この家じゃない…!! 間違えて放火した女?」。


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凄く気になりますよね?これはサスペンスドラマのタイトルです。
サスペンスドラマといえば2時間の枠の中で、笑いあり、人情あり、殺人事件しょっちゅうあり、推理ほどほどあり、そして時たま恋愛ありと色んな要素がギュっと濃縮された日本テレビ界伝統のドラマジャンル。

このサスペンスドラマですが、いつの頃からか、テレビ欄でみかけるタイトルがとんでもない事になっているの皆さんお気づきですか?

何がとんでもないかって?長いんです。しかも意味がよく分からないのです。
でもそのタイトル達にはいずれも「視聴者を少しでも引きつけよう!!」という番組制作側の熱意と愛があふれんばかりに込められており、時として見るものを惹きつけてやみません。

今回は2月に放送された番組の中から筆者が気になるタイトルを厳選して、本放送・再放送含めご紹介いたします。

 

●再捜査刑事・片岡悠介2「函館~横浜・同窓会不倫殺人!ホスト殺しと迷宮入り事件を結ぶネイルの傷とバターの謎!!」(主演:寺島進)

●おとり捜査官・北見志穂10「左手を盗まれた美女連続殺人・ネイルサロンの秘密!危険な罠に飛び込んだ女刑事」(主演:松下由樹)

●京都殺人授業 第一講座『雨の中の義経』(主演:橋爪功)

●新聞記者・鶴巻吾郎2「北陸金沢~加賀温泉郷“山中節”殺人事件!こおろぎ橋に謎の温泉芸者…失踪美女が残したリハビリ死体!?」(主演:村上弘明)

●火災調査官・紅蓮次郎6「山が三度燃える!?空飛ぶロウソク発火事件!どうしても消えない花火と女社長の紅い罠」(主演:船越英一郎)

●山村美紗サスペンス赤い霊柩車15偽りの葬儀「身元不明の死体はお父さん?娘の悲痛な叫びが暴く因縁愛憎劇の主人公はまさか」(主演:片平なぎさ)

●緑川警部VS「86人の容疑者」(主演:西岡徳馬)

●農家の嫁は弁護士!神谷純子のふるさと事件簿!!「連続殺人は結婚式の朝に始まる!一粒のサクランボをダイヤに変える疑惑の花嫁」(主演:浅野ゆう子)

●火災調査官・紅蓮次郎9「雨が燃やす紫の炎!!火の海から女マジシャンを救え!!灰の中の殺人発火トリックとは」(主演:船越英一郎)

●森村誠一の終着駅シリーズ25 途中下車する女「凶器のない密室殺人を追う!!置き忘れた写真の中の殺人構図」(主演:片岡鶴太郎)

●会計士探偵上条麗子の事件推理4「死を呼ぶ老後資金」(主演:眞野あずさ)

●ミステリー作家 六波羅一輝の推理1「白骨の語り部 遠野オシラサマ伝説殺人!死体が一夜で白骨に!?トリック作家が挑む美人四姉妹の謎」(主演:上川隆也)

●西村京太郎サスペンス・鉄道捜査官12「伊勢鉄道・引き返せない単線列車からの脱出トリック!!2000万円の絵馬が連続殺人の謎を解く」(主演:沢口靖子)

●弁護士 一之瀬凛子2「逆転の法廷~セレブ 医師夫婦のウラの顔!妻が殺され夫が犯人!?完璧すぎる証拠トリックに凸凹弁護士コンビが挑む!」(主演:高島礼子)

●緑川警部VS「16時02分の路線バス」(主演:西岡徳馬)

●山村美紗サスペンス 京都・花見小路殺人事件「華やかな祇園の舞妓と芸妓の裏の顔…密室に三匹の猫トリック!」(主演:藤谷美紀)

●鑑識特捜班・九条礼子~骨を知る女~(主演:渡辺えり)

●SP 警視庁警護課II「定年刑事が挑む日本縦断1000kmの殺人捜査 東京~京都~神戸~博多、美人母娘の警護!銀座の元女帝に捧げる殺意のバイオリン…」(主演:渡瀬恒彦)

 

いかがでしょう?少しはサスペンスドラマのタイトルの魅力・吸引力にお気づきいただけたでしょうか?
いずれのタイトルも「これでもか!」というくらい、制作側の愛情と熱意がむさくるしい程に込められています。

筆者個人的には今月は『再捜査刑事・片岡悠介2「函館~横浜・同窓会不倫殺人!ホスト殺しと迷宮入り事件を結ぶネイルの傷とバターの謎!!」』がお気に入りのタイトルです。

「ネイルの傷とバターの謎!」何が謎なのかさっぱり分からないこのタイトル。サスペンスドラマのタイトルでもかなり難易度が高く、また非常に興味をそそられる秀逸タイトルだと思います。

余談ですが、筆者はここまでサスペンスドラマのタイトルを押しておきながら、サスペンスドラママニアという訳ではありません。
もし興味を持ったとしても、見始めるのは2時間ドラマなら番組はじまって1時間20分が経過したあたりか1時間30分が経過したあたりからです。
なぜかって?その辺になると、サスペンスドラマのセオリーでは犯人か探索者がドラマの概要を冒頭から全て語り始めてくれるからです。ここからラストまでみれば大体にして2時間ドラマの全てを把握することができます。

最初からみても、最後だけみても楽しめる、日本テレビ界伝統のサスペンスドラマ。最近では放送される本数もめっきり減ってきており、視聴率の低迷も叫ばれています。このままでは時代劇のような、絶滅危惧番組になってしまうかも……。
もしテレビ欄で気になるタイトルをみかけたら、是非視聴してあげてください。
もしかすると、船越英一郎さんと片平なぎささんが喜んでくれるかも……しれません。

(文:宮崎美和子)