みなさまこんなことを聞いたことはないでしょうか。「うんこ味のカレー」と「カレー味のうんこ」どちらを食べたいかという質問。

 小学校の頃に友人などと議論したかもしれませんがその「うんこ味のカレー」。非常に興味がありますよね?今回その再現に挑戦してみました。

 なお、先に言っておきます。お食事中の方、ぜひとも閲覧を控え「ブラウザ」をそっと閉じてください……。今すぐだ!今すぐ閉じろ!ここから先に進んではいけない!!!

■ うんこ味を再現する方法

 さて今回、子どもの頃興味があった「うんこ味のカレー」を再現すべく、なかなか興味深いアイテムを手に入れました。それが「うんこの素」です。

 「まるで本物のうんこのにおいと味!?」というキャッチコピー。おそらく誰しも興味はもつものの、実際に「試してみよう」と思う人は少ないことでしょう。ええ、筆者も仕事じゃなきゃやりたくないです。

うんこの素パッケージ

 販売は、化粧品から「食べられるスライム」など奇妙で幅広い商品を販売しているグリコケミカル株式会社。おそらくこの味を再現させるため、開発者はずいぶん苦労したことでしょう。

 ところで、気になるのは「うんこの素」である原材料はどのようなものなのか?

うんこの素成分

 原材料は「デキストリン、ブドウ糖、ウコン粉末、バレリアンエキス末」という記載があります。さらっと「ウコン」が書かれていたので二度見しましたが、「うんこ」は一切入っていません。当たり前ではありますが、少し安心。とはいえ「バレリアンエキス」など、筆者は初めて聞く成分もあるのでその辺がどのような影響を及ぼすのかも注目していきたいと思います。

 1点、気になるのは注意事項に「粉末または顆粒の状態での無理なご飲食は体調不良の原因となる」との記載があります。やはり体調を壊す恐れもあるので、今回は健康に十分注意しながら進めたいと思います。

 ではさっそく、カレーを用意し「うんこの素」をふりかけていきます。

■ カレーにうんこの素をふりかける

 用意したのはレトルトの「カレーライス」。もちろん、このまま食べればめちゃくちゃ美味しい。しかし今回はそんな単純な「たべてみた」という実験ではなく「うんこ味」を試さなければならないのです。

おいしそうなカレーライス

 おいしいカレーには悪いが、うんこ味になっていただくことにする。

うんこの素を振りかける

 うんこの素をふりかけていきます。そしてしっかり混ぜます。あれ?なんだ、全然においしないじゃん。パッケージに書いてある「体調が悪くなる」というのは、脅しだっt……うぉおおおおおおえええ””””””ええええええ!!

 時間差であまりに「ヤバい臭い」が部屋の中に充満。これはただ事ではありません。ちょっとした「異臭騒動」。うおっぷこりゃたまらん!

しっかり混ぜてうんこ味のカレー

 混ぜるごとに、とにかくなんとも言えないにおい。カレーの美味しいにおい+うんこの素の臭い。だが、それは決してうんこの臭いという生やさしい香りではなく、もう少しヒトの体内でコトコトと熟成された、香ばしくそして危険なカオリ。

 もう少しわかりやすく言えば「1週間履き続けた靴下の激臭」。もはや「うんこの香り」という可愛らしくそしてメルヘンチックな響きとはまるで違う。もはやこれは異次元レベルの「カオス」。

 だが、これぞ自分が求めていた「うんこ味のカレー」。ただ、残念なのは見た目は至って普通のカレー。しかし、よく見るとその「うんこ味」を再現する粉末の茶色い粉が見えるのです。

 そうです、この激臭こそが原材料に入っていた「バレリアンエキス末」の正体なのです。「バレリアンエキス」は調べてみると、激臭で有名。人によるようですが、筆者と同じく「臭い靴下の臭い」と表現する人もいました。

■ さっそく食べてみる

 ではさっそく食べてみます。恐る恐る口の中に入れてみると……カレー味。絶妙すぎるカレー味。すでに臭いが部屋中に充満している時点で、口の中に入れても状況はそう変わらない……。

 キャッチコピーでは「まるで本物のうんこのにおいと味!?」となっていましたが、味についてはカレーそのもの。うーん。さすがに「うんこ味」を再現するまでには至ってないようですが、臭いはしっかり再現……ウップ。

 そして、粉がやはり完全に混ざっておらず、ところどころで「塊」になっていました。その塊を勇気を振り絞ってかみしめると、口の中で充満する「激臭」。ファブリーズも全く歯が立たないレベルのヤバい臭い。

うんこ味のカレー完食

 更に恐ろしいのが、食べたあとでも臭いがフラッシュバックしてくる点です。カレーはなんとか完食しましたが、あのインパクトが脳内で再生され、まだ「臭い気がする」という時間がしばらく続いたのでした。

 たぶん、完食直後は何を食べても「うんこ味(靴下の激臭)」が蘇り、すべての料理がまずく感じられたと思います。それほどの強い余韻。これは「注意書き」にあった記載が決して脅しではなくガチだったのだと気付かされます。

■ 結論:「うんこ味のカレー」は再現できなかった

 ということで「うんこ味のカレー」は再現できませんでしたが、少なくとも「うんこの臭いのするカレー」を再現することには成功しました。「成功」と書くと喜ぶべきところですが、今回はちっとも嬉しくありません……。

 なお、「うんこの素」販売元の「グリコケミカル株式会社」によると、罰ゲームに最適とのこと。いやいや、罰ゲームを受ける人だけでなく、周囲も巻き添えを食らう、とんでもない代物です。気になった方はぜひともお試しください。気分が悪くなっても当編集部は一切責任を持ちません。

(たまちゃん)