誰でも一度は、アーティストとしてデビューしてみたいと思ったことがあるはず。今はレコードやCDでなくても、配信やSNSを通じて楽曲をリリースできるようになりましたが、それでもまだデビューまでのハードルは低いとはいえません。でも、せめてアーティスト気分だけでも味わってみたい……そんな夢を叶えるべく、サントリーがPOPバンドレーベル「MELON RECORDS」を立ち上げ、特設サイトを2018年11月5日の21時に開設しました。聞くところによると、誰でもノリだけでデビューできる、日本一ハードルの低いレーベルだというんです。

 デビューのハードルが低すぎる「MELON RECORDS」。これはサントリー食品インターナショナルが自動販売機限定で販売している飲料「サントリーPOPメロンソーダ」のWEBプロモーション企画。誰でも本格的なバンドを気取るための“アーティストページ”を作れるジェネレータ「POP BAND MAKER(ポップバンドメーカー)」を使って“アーティストっぽい”公式ページが作れるというものです。

 自分のアーティストページを作る方法は非常に簡単。まずは自分が使いたい「アーティスト写真」をアップロード。そしてバンド名を入力し、フォントやレイアウトを選んでバンドのロゴを作成します。そして人数やメンバーの名前、写真など、バンドの構成を入力し、3つの質問(音楽性・バンド結成のきっかけ・将来の夢について)に答えるだけで、自分のバンドの「公式ページ」が完成します。このページは実際に独立したページとして機能するので、SNSでページをシェアすることも可能。

 また、応用編として、メンバーのプロフィールや活動に関する情報を追加で入力することで、より本格的なアーティスト公式ページっぽさが演出できます。ライブの告知とか楽曲のリリース情報、タイアップやメディア出演情報なんかを色々入力すると、売れてる一流アーティストっぽく見えてくるから不思議。


 なぜこの「POP BAND MAKER」が企画されたかというと、それは「サントリーPOPメロンソーダ」の特徴にあるそうです。レストランのドリンクバーなどでお馴染みですが、これはご存知の通り「無果汁」。でも誰もが「メロンソーダ」と認知している存在です。この特徴を「ノリだけメロン」ととらえて、ノリだけメジャーバンドっぽさを演出したものが作れたら……ということがきっかけだったそう。そして「飲食店にはあるけどスーパーやコンビニで売ってない」POPメロンソーダをもっと知ってもらいたいという意図もあったそうです。

 この「POP BAND MAKER」開発にあたっては、どんな要素が入っていると“バンドの公式ページっぽい”のかを洗い出すため、バンドらしさとは? を研究し、2013年に刊行された書籍「バンドあるある」(リットーミュージック)の執筆にも関わった、劇作家の松本哲也さんと放送作家の藤澤朋幸さん(藤澤さんは実際にバンド活動経験あり)による作家ユニット「バンドあるある研究会」の協力をあおいだそうです。いわゆる“バンドらしいふるまい”として、「インタビューでどう答えるとバンドらしいのか」や「バンドっぽいジャケット写真とは」、「将来のことを聞かれたらどう答えると“らしい”のか」といった点などや、サイトのコンテンツについて監修してもらったとか。

 お2人からは「もしも、このサイトをきっかけに現実世界でもバンドを結成し、ノリだけでデビューしちゃうPOPバンドが現れたら、まるで育ての親みたいな顔をさせていただく所存です。炭酸のようにはじけるヒットを期待しております」という監修者コメントが届いています。

 夢を実現させるには、その夢を具体的に思い描くことから始めるといい、という話もあります。この「POP BAND MAKER」で、メジャーデビューしたアーティストとなった自分の姿を目にすると、意外と本格的に夢の実現へと動き出すかも? ……と、幼い頃1度だけレコードを作ったことのある筆者は思いますよ。

情報提供:サントリー食品インターナショナル株式会社

(咲村珠樹)