衝撃的なタイトルで世間を賑わした小説「夫のちんぽが入らない」(扶桑社刊 こだま著)が石橋菜津美、中村蒼主演、タナダユキ演出、黒沢久子脚本で連続ドラマ化し、2019年にFOD・Netflixにて配信すると株式会社フジテレビジョンが発表しました。

 

 そのタイトルから[Yahoo!検索大賞 2017]小説部門賞を受賞、同タイトルが収録された同人誌『なし水』は2014年5月に開催された「文学フリマ」で異例の大行列と共に即完売。本屋に予約に行くにもタイトルが言い辛い為か、「お客様がタイトルを声に出して言わなくても書店さんに注文できる申込書」がわざわざ公式サイト上に用意されたほど。

 原作「夫のちんぽが入らない」は、夫と交際してから約20年、「入らない」女性がこれまでの自分と向き合い、ドライかつユーモアあふれる筆致で綴った自伝であり処女作。現在は週刊ヤングマガジンにて漫画版が連載されています。

 本ドラマは、久美子が大学に入学し、同じアパートに入居していた研一と交際を始めるところから物語が始まります。そして、初めて体を重ねようとした夜、研一の性器が全く入らないという事件が起こります。その後も性行為ができないままの2人でしたが、「性交為ができなくても、それ以上に好きな人と一緒にいたい。」という強い思いにより結婚を決意。しかしそれぞれパートナー以外とは「デキル」のに、なぜかパートナーとは「デキない」事で揺らぐ二人の心……。

 自己表現が苦手で夫になかなか相談できず愛情と自己否定の気持ちの間で苦悩する主人公・渡辺(山本)久美子役に女優の石橋菜津美さんを起用。そしてそんな久美子を受け入れつつもやはり風俗は捨てきれず、次第に愛情と自分の行為の間でやはり心を病み始めてしまう、夫の渡辺研一役は、俳優の中村蒼さんがつとめます。

 子供には見せられない様なタイトルですが、原作を知って石橋さんは「タイトルが衝撃的で、こんなにストレートなタイトルの本は是非、読みたい!読まなければ!とドキドキしながら、手に取ったのを覚えています」とコメント。中村さんは「元々原作のことは知りませんでした。まずタイトルに衝撃を受けましたが中身はさらに違った衝撃を受ける作品でした。言葉にすると軽くなってしまいそうですが、筆者のこれまでの苦悩を考えるととても辛い気持ちになりました。そしてノンフィクションだったことにさらに驚きました」と、度重なる衝撃と作者への気持ちに思いをはせていました。

 夫婦だったら当たり前に出来る。普通なら……でも、「普通」って??普通じゃない、当たり前じゃないを経験して出来上がったストーリーがどのように映像となるのか、一つの夫婦の壮大なるラブストーリーが、2019年にFODとNetflixにて配信予定です。

情報提供:株式会社フジテレビジョン