とある有名店の朝限定メニュー「卵かけご飯」を、料理研究家のリュウジさんが「虚無レシピ」シリーズで再現。YouTubeで動画を公開しました。

 リュウジさんをして「あまりにも旨くてTKGの歴史が変わりました」と言わしめたこのレシピ。卵かけご飯好きとしては気になって仕方なかったので、早速作ってみることにしました。

※リュウジさんの「虚無レシピ」シリーズとは:材料、手間を最低限におさえつつも最高にウマイ料理がつくれるレシピシリーズ。

■ 必要な材料

 今回の卵かけご飯に必要な材料は以下の通り。

材料【一人分】
ご飯……200g
卵……1個
醤油……大さじ1
みりん……小さじ2
酒……大さじ1/2
砂糖……小さじ1/3
味の素……5振り
玉ねぎ……30g
バター……5g
黒コショウ……適量

材料も基本的に家にあるもので揃います

■ つくりかた

(1)玉ねぎソースの準備

 材料を揃えたら、まずは玉ねぎをみじん切りにします。

みじん切りした玉ねぎ

 切ったものを少し深さのある耐熱容器に移し、そこへ醤油、みりん、酒、味の素、バターを分量通りに加えます。

醤油、みりん、酒、味の素、バターを分量通りに加えます

 これをレンジで600W、2分30秒温めます。ここで重要になるのが、ラップをかけずに加熱すること。こうすることで水分が飛び、程よい煮詰まり具合になります。

 加熱後、レンジから取り出したものをよく混ぜます。これでソースは完成です。

水分が飛び、程よい煮詰まり具合

(2)ご飯の準備

 次に、ご飯を「熱々に」します。実はこれこそが、今回のレシピにおける最重要ポイントとリュウジさんは説明しています。

 後の工程で卵の卵白をご飯に混ぜ合わせるのですが、その時半熟状になるかどうかで最終的な出来栄えが大きく変わってくるのだそう。ご飯にラップをかけた状態で、茶碗ごとレンジで3分30秒加熱します。

ラップをかけて3分30秒加熱

 熱いので注意しながら茶碗を取り出し、軽くご飯の形を整えたら卵白を投入。混ぜ込んで半熟状にします。

卵白を混ぜて半熟状に

(3)仕上げ

 そこへ、先ほどの玉ねぎソースをのせます。この時点でバターの香りがふわっと広がり、とても食欲をそそりますが、完成まであともう少し、急いで工程を進めましょう。

熱々の白ご飯にソースを乗せます

 その上に卵黄をのせ、黒コショウを適量振りかけたら、いよいよ出来上がりとなります。この時点でもうめちゃくちゃウマそう……!早速実食タイムと行きます。

卵黄を乗せ、黒コショウを振ったら完成

■ 姿から約束されたおいしさ めちゃくちゃうまいっ!

 テーブルに置いた時点で、食べたい気持ちが抑えきれません。熱々の白ご飯に玉ねぎソース、卵黄がのった卵かけご飯……見た目だけでもそそります。これはおいしくないはずがありません。

これ絶対うまいやつ

 卵黄を箸でつつくと、黄身がトロリとこぼれて、ソースと絡む様子はまさに黄金に輝いて見えます。そっと箸ですくい、一口食べてみると……うまいっ!

箸でつつくととろりと黄身がこぼれます

 濃いソースの味とまろやかな卵黄の味、そして半熟卵に包まれたご飯、それぞれ絶妙にマッチし、まとまりのある味わいに。ほんのりと香るバターの風味も、よいアクセントになっています。

黄金に輝いて見えます

■ 味変でわさびをイン 追いコショウもおすすめ

 これだけでも十分おいしいのですが、リュウジさんはここにさらにわさびを少量プラスすることをおすすめ。たしかに、醤油ベースのソースなので、わさびは合いそう!

味変でわさびを追加

 ということで2cmほど茶碗に取り出し、全体を混ぜて食べると……はい、結果はもはや言わずもがな。すごくすごく合います。

 ツンと来るわさびの香りが鼻の奥を刺激し、食欲がさらに倍増。その後も箸が止まることはなく、あっという間に完食してしまいました。

あっと言う間に完食しました

 お酒を飲み過ぎた翌朝や、食欲がわかない時でも、これならきっと食が進むことでしょう。お好みで追いコショウをするのももちろんOK。

 とある有名店の卵かけご飯をベースに考案された今回のレシピ。動画内でリュウジさんは「完全にコピーしたわけじゃない」と説明しているとおり、完全再現ではないそうですが、それでも食べたことがある方もない方も、これは一回試してみる価値ありです。こんなアイデアがあったなんて……やはり卵かけご飯は奥が深い。

<記事化協力>
リュウジ@料理のおにいさんバズレシピさん(@ore825

(山口弘剛)