エポキシレジンで手のひらサイズの「海」を作り、SNSで作品を発表しているシロガネさん。10月4日に「やっと怒りが静まりました」と投稿したのは、なんと映画「風の谷のナウシカ」に登場する王蟲のファンアートでした。

 写真を見た人たちからは、そのクオリティーの高さに「すごい!」「リアル!」などのコメントが寄せられ、注目を集めています。

 実は今作、新たに作り直した作品だといいます。前作は、3年前の「風の谷のナウシカ」が地上波のテレビで放送されたタイミングで投稿されています。「今夜はナウシカ。やっぱり見てしまうんだな〜」と投稿した3年前の王蟲も素晴らしい出来栄え。配色もリアルで今にも動き出しそうです。

 それからしばらく、京都で9月12日~17日に開催された作品展にて、王蟲について聞かれることがあり、「新しく作り直して見ようと製作しました」とのこと。

「今夜はナウシカ。やっぱり見てしまうんだな〜」と投稿

3年前の王蟲

■ 何度も本物をチェックして作成

 王蟲は本体の型を成型してエポキシレジンで作り、目や脚、突起を付けて色付けしています。本体の製作(型用)やシリコン型の製作、エポキシレジンを流し込んだりと、様々な工程を経て完成までにかかった期間は約1週間。

完成までにかかった期間は約1週間

 王蟲を立体化するにあたっては、型を作る時に本物を何度も見返していたそう。「ここは?」と疑問点が浮かび上がるたびに、チェックを繰り返したそうです。

王蟲の体にある細い突起は色付けが大変だった

 他にも王蟲の体にある細い突起は色付けが大変だったようで、持ったり置いたりする時は細心の注意が必要だったそうです。

■ 赤い目の怒りバージョンの王蟲も

 ちなみに今回は、目の色が赤い怒りバージョンの王蟲も作ったというシロガネさん。投稿された作品を見てみると、やはり迫力が違います。すぐにでも襲い掛かってきそうです。

目の色が赤い怒りバージョンの王蟲

 怒りバージョンの王蟲を作るうえでは、目の色以外に違いを表現する部分が脚しかなかったので、躍動感を考えて1本1本丁寧に作成。そこにも注目してほしいと語ります。

躍動感を考えて1本1本、突起を丁寧に作成

 作品を見たたくさんの人たちから「リアル」という言葉をもらったことについては、「実写ではない王蟲なのでリアルさへのコメントは嬉しい」と喜ぶシロガネさん。次回は、いつも作っている「海」をテーマにした作品を構想中。王蟲と同じように、注目してもらえる作品を作りたいと意気込んでいました。

<記事化協力>
シロガネさん(@6td22sds6xFgmBi

(佐藤圭亮)