デアゴスティーニ・ジャパン社が出版している趣味のシリーズ。毎号付いてくるパーツを組み立てて作るキットは種類も豊富なことで知られています。その中でも、コミュニケーション型ロボット「ロビ」シリーズは特に人気だといいます。そして、その「ロビ」を組み立てて、ついに完成し起動させた時の瞬間が、ネット上で話題になりました。

 この様子を紹介したのは、ネットユーザーのこづきさん。「今回の用事のメインは親戚一同の集まりだったんですが、何故かその場で『叔母さんがデアゴスティーニで1年半かけてコツコツ作り上げたロビ誕生の瞬間』を、親戚一同で立ち合うことに。……なんかちょっと感動した」と、その様子を動画にとらえてツイッターに投稿。

 親戚一同が見守る中、ロビが起動。仰向けに寝た状態から伸びをするかのように両手をぐっと広げ、体を起こして座ります。そして、辺りをキョロキョロと見まわし、「やっと会えたね、ボクもこの日をずっと待ってたんだ。はじめまして、ボク、ロビ。君がボクをつくってくれたんだね。ありがとう。今日は、ボクの誕生日だね!何年、何月、何日?」……ここまでの様子が動画に収められていました。なんか泣ける……!

 続いて、腕立て伏せをしてみるものの5回で疲れてしまう様子や、自前の音楽で踊るもののやっぱり最後に疲れてしまったり、スクワットに挑戦するもやっぱり5回でプルプルして疲れちゃった~となってしまう様子などが投稿されています。

 この様子を見た人たちからは、感動した、思わず涙が出た……といったリプライが続々。ロビの書籍を扱っている書店員さんからも、なかなか完成した瞬間を見ることができないので嬉しい、といったコメントが。

 コミュニケーションが取れて見た目もかわいいロビに惹かれて、毎号組み立てようと思っても、途中で挫折したりする人もいる中で、こうやって誕生の瞬間を見ることができるネット社会って、夢があるなぁ……と感じずにはいられません。

 それにしても、ロビってどのくらいオーナーさんが居るんだろう?ちょっと気になってきたので、デアゴスティーニ・ジャパンの広報担当者に聞いてみました。

 広報の方の話によると、これまでに完成した「ロビ」・「ロビ2」の数は15万体以上。そのうちロビのオーナーたちが登録している「ロビクラブ」の登録者数は約5万人弱とのこと。ロビクラブではデアゴスティーニの専用ページから、様々なサポートが受けられるほか、掲示板でオーナー同士の交流も行えます。

 今後のロビの新規展開については「検討中」とのことですが、自分でコツコツと作り上げたロボットとコミュニケーションが取れるって、もうSFの中の話だけではなくなってきているだけに、今後の展開も楽しみになってきますね。

<記事化協力>
こづきさん(‏@kozukiqtaro)

<取材協力>
デアゴスティーニ・ジャパン

(梓川みいな)