ひろっぴの「ゆるりと鉄で参ろうか」の第二回目でございます。前回は「鉄道ヲタク」のカテゴリを解説しましたが、今回はその中の「乗り鉄」についてです。

乗り鉄」とは鉄道に「乗る」のを目的としていますが、「車両に乗る」ことに重点をおくか「路線を走破する」ことに重点をおくかによって行動が大きく変わります。

また、当初の目的が「撮り鉄」だったにも関わらず「乗り鉄」に変わってしまうこともあります。今回はそんなある1日を振り返ってみたいと思います。


2009年4月、旧型客車を使用した臨時快速列車「レトロ桃源郷号」が甲府駅と塩山駅間で運転されるとのことで、撮影するべく早朝に自宅を出ました。

無事に撮影場所にたどり着いて撮影も無事終了、さてこれからどうするかと考えたときにふと
「ダメモトで一応空席が残っているかどうかだけ確認してみるか……」
と思い立ち、駅設置の指定席券売機で確認してみると……、「空席あり」との表示!

ということで早速購入し、始発駅となる塩山駅へと移動、乗り込みます。
車内は一部を除いてほぼ木製、シートは今となってはかなり窮屈なボックスクロスシート、窓は小さく、頭上の荷物棚は紐で作られた「網棚」です。
車内を眺めているうちに出発時間が近づいてきたこともあり、車内は賑やかになってきます。
そしてほぼ満席となったところで列車はゆっくりと塩山駅を発車しました。
沿線沿いにはピンク色の花をつけた桃の木がたくさん咲き誇っている場所や、黄色の菜の花とピンク色の桃の花がコラボレーションするかのように咲いているところがあるなど、とてもきれいでのどかな風景が広がっています。

そして花と列車を絡めるべく多くの鉄道ファンが線路沿いでカメラを構えていました。
こうして、特急「かいじ」なら15分程度で走り抜けてしまうところを、途中駅での列車退避を行いながら1時間近くかけて走り、無事に甲府駅に到着しました。
せっかくここまで来たので少し観光を兼ねて、駅近くの「舞鶴城公園(甲府城跡)」を散策。
園内はちょうど桜が満開の時期を迎えていたことから、花見を楽しみます。

花見を終え、甲府からの帰り道をどうしようかと考えてながら戻ると、駅の掲示板に
「快速「レトロ桃源郷3号」空席あり」との文字が……。
普通列車に揺られて帰るという手もあったのですが「折角のチャンスなのだから……」と思い、「レトロ桃源郷3号」の指定席を購入しました。

運良く窓側の席を確保出来たので、列車に揺られながら味わうべく、駅ホームのKIOSKにて売られていた「原茂ワイン」の「ハラモカップワイン」という紙カップ式の白ワインとおつまみを購入し、列車に乗り込みます。そして列車は出発。

偶然にも自分が割り当てられたボックスには自分以外の乗客がおらず、1ボックスを占拠することに。
白ワインを味わいながらゆったりと座り、ピンク色の花をつけた桃の木を車窓として眺めるというちょっと贅沢な雰囲気を堪能できました。
白ワインのアルコールでちょっと気分が良くなったところで、列車は無事に塩山駅に到着し、旅は終了。
久々にのんびりとできたと思いつつ、塩山からは普通列車を乗り継いで自宅へと戻りました。

今回の場合は思わぬところで目的が「撮り鉄」から「乗り鉄」へと変わってしまいましたがこういう切り替えができることもひとつの楽しみかと思いますね。
さて、次回は「撮り鉄」に関してのレポートをさせていただきたいと思います。それでは……。

■ライター紹介
【ひろっぴ】

幼少の頃からの「鉄道」好き。一時期は離脱していたものの、10年ほど前にふとしたきっかけで出かけた先の地方鉄道への乗車で、再び鉄ヲタの道へ。
以後、鉄ヲタの道を極めるべく、あちこちへと出向くのである。

※サムネールの画像はイメージです。本文とは関係ありません。