PS3用ソフト「メタルギアソリッド4」に登場する小型の遠隔起動端末「メタルギアMk-2」。メカメカしい見た目とは裏腹に高い運動性能を誇り、劇中では機械類の操作やハッキングを行うなどして、主人公スネークをサポートしました。

 そんな「メタルギアMk-2」を、本物そっくりに再現した作品がX(Twitter)で話題。投稿された動画では、ローラーで移動する様子や、PS用コントローラーで操作する様子が確認できます。もしや野生のオタコンか……!?

■ 制作者はコスプレイヤー「めるがば」さん

 制作を行ったのは、コスプレイヤーとして活動する「めるがば」さん。本作を作るきっかけは、昨年開催された「コスプレイヤー・オブ・ザ・イヤー2023」にて「オールジャンル部門」のグランプリを獲得し、そのプライズとして愛知県名古屋市で開催される「世界コスプレサミット(コスサミ)」のイベントステージへの出演が決まったこと。

 加えて、メタルギアソリッド4をプレイする中で、スネークをサポートするメタルギアMk-2に愛着を感じており、かねてよりこんなロボットが欲しいと思っていたのだそう。この機会に自作してみることを決意し、5月下旬ごろから制作を開始しました。

■ ゲームの仕様を再現 投稿には小島秀夫氏も反応

 とはいえ、見ての通り作品のクオリティは素人がそう簡単に真似できるものではありません。めるがばさんは元々電子工作が好きで、パーツ類は自身で制作したグラフィックデータをもとに、3Dプリンタを用いて出力、組み立てを行っています。

メタルギアMk-2の3Dデータ

 その際も、胴体と脚の結合部(人間で言う股関節)は、曲げ伸ばしの負荷に耐えられるようレジンを用いるなど、実用性を考え制作。特徴的なモニターの動作も再現されるなど、細部に作品愛を感じる作りです。

モニターを開く動作も再現

完成したメタルギアMk-2

 また、何と言っても驚くべきは、PS用コントローラーで操作可能という、ゲーム内と同じ仕様であること。接続にはBluetoothを用いており、Arduinoというマイコンを使用。こうした技術を使って工作を行うのは今回が初めてだったそうですが、とてもそうは思えない完成度にはただただ驚くばかり。

ゲームのコントローラで動く仕様

 その出来栄えには、多くの感嘆の声が寄せられたほか、メタルギアシリーズの生みの親である小島秀夫氏も反応するなど、大きな注目が寄せられました。

■ 自身もオタコンのコスプレをしてお披露目予定

 制作を通して、「サニーとオタコン(ゲーム内でのメタルギアMk-2の制作者)ってとんでもないなと思い知らされましたね」と、架空の人物ながら2人の天才技術者に敬意を表しためるがばさん。リアリティあふれるメカも同作の魅力のひとつですが、実際に作ってみて初めて気付くことも多かったようです。

オタコンのコスプレで参加予定

 作品は7月30日に千葉県・幕張メッセで開催される「ワンダーフェスティバル」と、8月4日から6日に開催される「世界コスプレサミット」の8月5日にお披露目される予定です。めるがばさんはもちろん「オタコン」のコスプレで参加。当日はきっと、ゲームの世界からそのまま飛び出してきたかのような光景が見られることでしょう。

<記事化協力>
めるがばさん(@Mergavaa

(山口弘剛)