創業明治44年、和歌山にある梅干製造問屋「梅樹園」が、SNS上で梅干しの少し変わった食べ方を紹介しています。

 「ダイエットしている方にオススメ」だとする方法は、梅干しをフライパンで焼いた「焼き梅」にして食べるというもの。

 この投稿には「知らなかった」「家族がよく焼いてくれました!」などのコメントが寄せられ、注目が集まっています。

 「梅樹園」の投稿によると、梅干しには「脂肪燃焼を促進する効果を持つ『バニリン』」という成分が含まれており、これが加熱することによりさらに増えるそうです。加熱する時間も5分ほどでいいとのこと。

■ 先輩から教えてもらった「焼き梅」

 「梅樹園」の担当者に話をうかがうと、この食べ方と効果を知ったのは2021年に梅樹園に入社した時のこと。先輩から商品の説明を受けていた際に教えてもらい驚いたそうです。

 その時のことを思い出し「同じように知らない人が多いのでは?」と考えた担当者。「梅干しが好きな方には、ぜひ一度は試していただきたい!」という思いで今回SNSに投稿したところ、大きな反響となっています。

■ 酸味が抑えられてまろやかな味わいに

 焼き梅は酸味が抑えられ、まろやかな味わい。焦げている部分を食べると、苦みと梅干し本来の酸味と塩味が合わさり、味に深みが感じられるそうです。

 ちなみに担当者は、焼き立ての熱々の梅干しをそのまま食べたり、ご飯と一緒に食べたりすることが多いそう。焦げている部分は少し苦みを感じるので、その場合はお茶漬けにしたり、白湯に入れて食べる方法もオススメしていました。

 なお、焼いたことで増えると言われている「バニリン」は、冷めても成分は維持されるとのこと。担当者は次のように説明しています。

 「Twitterのコメントにも多かったのでご紹介していただきたいのですが、梅干しを焼いたことで増える「バニリン」は冷めても成分が維持されるので一度にたくさん作って保存していただいても問題ございません」

<記事化協力>
(株)梅樹園公式さん(@Baijuen_Umebosi

(佐藤圭亮)