「五・七・五・七・七」のリズムで詠む「短歌」を、もしも令和のギャルたちが嗜んでいたら……。

 一見すると相反しそうな、過去と現代の言葉遊びの妙が楽しめるアナログゲーム「ギャル短歌七七」をご紹介。プレイすれば誰もがバイブスぶち上げのちょーかわいーギャルになれること間違いなし?

 ゲームの作者は、ボードゲーム制作ユニット「愉快班」さん。忖度なしで自分らしく今を生きるギャル特有のポジティブ思考「ギャルマインド」に感銘を受け、遊ぶ中で前向きなパワーを実感できるゲームを作りたいという思いから開発したのだそう。

 ゲームの遊び方はとってもカンタン。各プレイヤーは、お題となる上の句(五・七・五)に合う下の句(七・七)を作り、どの短歌が最もバイブスが上がるかを競う、というもの。推奨プレイ人数は2名から5名となっています。

 まずはお題となる上の句を出す人「上の句ギャル」を1名選び、ランダムに引いたカードで「五・七・五」を作って発表します。その後、残りのプレイヤーである「下の句ギャル」たちがランダムに引いたカードで「七・七」の下の句を作り発表。最もアゲな下の句を作ったギャル(勝利者)に「ギャルピ(Vサインを逆さに向けて、少し下へ突き出すギャルピース)」を送って称えます。続けて遊ぶ場合は「上の句ギャル」を時計回りに交代していきましょう。

ギャル短歌七七の遊び方

ギャル短歌七七の遊び方

 完成した例文を一部見てみると「てかガチで ウチらの時代 ハッシュタグ 経済回す ギャルしか勝たん」「てか急に 心に住まう ギャルピース みんなでギャルピ 納税してるし」と、意味が分かるような分からないような……でもよく考えると深い意味があるような。そんなギャル短歌が誰でも簡単に、楽しく作れてしまいます。想定プレイ時間はおよそ30~45分と、あまり長い時間をかけずにパッと遊べるのもポイント。

アゲアゲなギャル短歌の一例

バイブスの上がるギャル語が盛りだくさん

 本作は10月に開催された「ゲームマーケット2022秋」に出品され、当日の準備分は完売するなど反響があった模様。実際に購入して遊んだ方からは「バイブス上げなボドゲで死ぬほど笑って遊んだわ」「まぢテンションぶち上げ語彙力ぴえんだし」といった感想が寄せられており、誰もがギャルになりきって楽しめているようです。(現在はWEBショップ「BOOTH」において、税込み2600円で販売中となっています)

かわいーレインボーカラーのパッケージ

 「ギャルの生き方に憧れている人や、日頃からギャルマインドを持って生きている人にも、このゲームを通じて心に住まうギャルを爆発させて遊んでほしいです」

 今作「ギャル短歌七七」制作に込めた思いをこのように話した愉快班さん。他人の意見や世相に左右されず、自分軸で前向きに生きる「ギャルマインド」こそ、何かと暗い話題の多い現代を強く生き抜くために必要な思考なのかもしれませんね。

<記事化協力>
愉快班さん(@yukaihan_game)

(山口弘剛)