会社の社長が意外な特技を持っている話はよく耳にしますが、特技を極めてギネス記録までとってしまったのが、精密部品メーカーである株式会社キャステムの社長。

 同社の公式Twitterが、社長の戸田拓夫さんが紙ヒコーキオタクで、ギネス記録保持者でもあると投稿したところ、「すごい!」「素晴らしい!」と多くの人たちを驚かせています。

 株式会社キャステムの公式Twitterは、「うちの社長、めちゃめちゃ紙ヒコーキオタクなの知ってほしい……」と投稿。

 ツイートに添付されていた写真には、特大の紙ヒコーキを、体めいっぱい使って投げる戸田社長の姿が写っています。紙ヒコーキのサイズはみたところ全長1m以上はあるでしょうか。あまりの大きさに、それすら驚いてしまいます。

特大の紙ヒコーキを体をめいっぱい使って投げる戸田社長

 この写真は、6月3日に広島県福山市にあるエフピコアリーナで開催された「遊びのオリンピック2023 WAZA One GP」の閉会式で撮られたもの。戸田社長が投げた巨大紙ヒコーキは、10mほど飛んだそうです。

戸田社長が投げた巨大紙ヒコーキは、10mほど飛んだ

■ 折り紙ヒコーキ室内滞空時間のギネス記録達成!

 さらに、このツイートにコメントする形で、「折り紙ヒコーキ室内滞空時間29.2秒」「社長がたたき出した記録です」と動画も投稿しています。

 動画では、真上に勢いよく投げられた紙ヒコーキが大きく円を描くように飛び、徐々に下降していく様子が紹介されています。

 審査員から滞空時間が発表されると、司会者も「ギネス記録、達成です!」と興奮気味に伝えます。会場からは祝福の拍手。戸田社長は「出るとは思いませんでした」と驚いている様子です。

 ちなみに、この動画が撮影されたのは2010年12月19日で、場所は札幌ドーム。ギネス世界記録公式ホームページでは、記録名「Longest flying paper aircraft- duration(紙飛行機の最も長い滞空時間)」で紹介されています。

■ 子どもからお年寄りまで楽しめるのが魅力

 戸田社長は、1995年に「日本折り紙ヒコーキ協会」を設立(2013年4月に折り紙ヒコーキ協会に名称変更)。現在は折り紙ヒコーキ協会の会長を務めています。株式会社キャステムの担当者を介して、戸田社長に紙ヒコーキの魅力についてうかがうと、「世界中どこにでもある紙で、子どもからお年寄りまで楽しめるところ」と教えてくれました。単純だからこそ奥が深いと語ります。

 投稿された巨大な紙ヒコーキは、2404mm×1700mmの紙で作られているそう。過去には3mの紙でも作ったことも。大きすぎるので形が崩れないようにガムテープで底面を補強しているものの、1枚の紙で作られているそうです。

巨大な紙ヒコーキは、2404mm×1700mmの紙で作られている

■ 当たり前のことをツイートしただけだったのでビックリ!

 今回の投稿に多くの人たちから反響があったことについて、自分たちにとっては戸田社長が折り紙ヒコーキの達人であることは当たり前で、巨大な折り紙ヒコーキを見ても「いつものやつ」くらいの印象だったので、驚いているそう。

 投稿を見た人たちから「久しぶりに紙ヒコーキを折ってみます!」という声を数多くもらい、「あらめて折り紙ヒコーキに興味や関心を持って頂けて、とても嬉しく思います!」と喜んでいました。

<記事化協力>
株式会社キャステム公式Twitter(@castem_info

<参考>
紙飛行機の世界記録大特集!!|ギネス世界記録
Longest flying paper aircraft- duration

(佐藤圭亮)