第一酒造(栃木県佐野市)は、日本一多い佐藤性の起源として有力とされる「佐野の藤原」の佐野市「佐藤の会」と連動して、全国の佐藤さん向け日本酒「佐藤の酒」(純米吟醸酒)を11月26日に発売。発売前の受注が好調なことから専用カートンを作成し、販売目標も5000本から1万本へ上方修正するなど、人気となっています。

 第一酒造によると、所説あるものの、日本一多くて全国に約200万人いる「佐藤」の名字は、藤原姓を起源とする説が有力とのこと。さらに佐野には、歴史上の偉人である藤原秀郷の居城があったため、下野国佐野の地名に由来し、佐野の藤原で「佐藤」とする説が有力とされているそうです。

 また「佐藤の会」は2020年3月に、佐藤姓ゆかりの「藤原秀郷公」や「唐沢山城跡」、「天明鋳物」の価値の再興を図り、「佐藤さん」のコミュニティの形成と、「佐藤さんのふるさと」づくりの推進を応援することを目的として誕生。会員証の発行や関連情報の優先提供される無料会員、オリジナルグッズが提供される有料会員を募集しています。

 「佐藤の会」を立ち上げた佐野市では、街全体で全国の佐藤さんを“おもてなしの心”で迎えられる雰囲気づくりを醸成していこうと「佐藤さんおもてなし隊」を発足。佐藤の会会員への特典の提供や各種案内、ノベルティの配布などを行なっています。

 第一酒造は「開華 佐藤の酒(日本酒)」(720ml/希望小売価格は税込1760円)について、「佐藤さんは日本一多い名字であり、多種多様な佐藤さんがいらっしゃることから、多くの佐藤さんにとって楽しめる酒質の日本酒を目指しました」とコメント。

 「華やかな香りと、やわらかで優しい旨味と酸味が軽快に調和します。料理と一緒に飲んで楽しく、和食だけでなく洋食や中華とも合わせていただきたいお酒です」と説明していました。

 そして、代表取締役社長の島田嘉紀さんは「お酒に関する隠語で『左党』とは、酒飲み、飲むことが得意な人のことを言いますが、この商品は、お酒の得手不得手に関わらず、全国の佐藤さんに楽しんでいただきたい」と語っていました。

 ちなみに新商品発表時(11月12日)には、専用カートンは無いことを前提としていましたが、商品がギフト需要を含めて好評であったため、急遽、専用カートンを作成してカートン入りで出荷することが決定。急な予定変更なので、発売時(11月26日)には無地箱にシールを貼っての対応となっているそう。その後、12月10日頃からは印刷済みのカートンに変更予定とのことです。

情報提供:第一酒造株式会社

(佐藤圭亮)