まるで写真のように写実的でリアルな猫の色鉛筆画がネット上で話題になっています。どうやったらそんな風に描けるのか……???

 このリアルな猫の絵を描いているのは、音海はるさん。現在は大学の美術学科で学びながら、独自の技法とセンスで動物や昆虫などの絵を描いています。どれもぱっと見、写真なのかな?と思えるような描写の緻密度ですが、今回話題になっている猫の絵も、とてもリアリティ溢れています。

 「色鉛筆でネコ描きました~!毛布と毛並み大変だった…たくさんの方に見て欲しいです」とツイッターに投稿したその絵には、「ものすごいクオリティ」「青い瞳と細かい毛並みが綺麗それに毛布の描きこみが本当に凄い!」と絶賛するコメントで溢れています。

 音海さんは、幼少時に網膜芽細胞腫、白内障で右目を失明しており、左目だけで絵を描き続けています。今回使った色鉛筆は24色ほど、制作時間は約30時間ほどとのこと。ちなみに、素材にしている写真はフリー素材のものを使用されているそうです。

 今回は毛布の質感と毛並みの描き分けにかなり苦労したとのこと、長めの毛足の毛布に寄り添うようにしてくつろぐ猫の下に、なめらかな素材の毛布。描き分けるのはかなり大変そうです。

 この音海さんの才能が買われ、建築・デザイン・コンピューターなどの情報を出版している株式会社エクスナレッジから、「家のネコと野生のネコ」というタイトルで出版される本の表紙絵を飾ることに。

 音海さんは、「いつか個展もひらいてみたい」と希望をもっており、もしかしたら、そう遠くないうちに個展も開かれるかもしてません。写真のような緻密さなのに手描きで描かれている色鉛筆画は、やはり実際に目で見た方がカメラを通して見るよりも違いが分かりやすいように思います。写真のようで写真でないこの絵の数々、実際に見てみたいと思います。

<記事化協力>
音海 はるさん(@huwahuwa1_25)

(梓川みいな)