2018年11月9日(現地時間)、インド陸軍は新しく採用した155mm榴弾砲M777A2の受領式典を行いました。これはアメリカ政府からのFMS(対外有償軍事援助)によるもので、インド陸軍は合計145門のM777A2を導入します。

 M777は陸上自衛隊のFH70と同じく車両牽引式の155mm榴弾砲ですが、非常に軽量にできており、物量傘による空挺投下も可能な砲として知られています。近年インド軍は装備の近代化を推し進めており、これまでのソ連/ロシア製の装備品から欧米諸国製の装備品比率を高めています。すでにアメリカからは、同じくFMSで輸送機のC-17やC-130J、攻撃ヘリコプターのAH-64Eといった航空機のほか、対艦ミサイルのUGM-84LハープーンやMk.5短魚雷なども導入しています。

アメリカ陸軍第82空挺師団第319空挺砲兵連隊第3大隊のM777A2(画像:U.S.Army)

 今回引き渡しが始まったM777A2は、最初の25門は開発企業であるBAEシステムズが製造し、残りの120門に関してはインド経済発展と技術向上の目的で、地元のマヒンドラ・ディフェンス・システムズ(MDSL)で組み立てが行われます。インド政府が推進している経済政策「メイク・イン・インディア」の一環として、このM777A2の製造も行われるというわけです。

インド向けM777A2の砲身鍛造風景(画像:Watervliet Arsenal)


インド向けM777A2の製造風景(画像:Watervliet Arsenal)


インド向けM777A2のマズルブレーキ製造風景(画像:Watervliet Arsenal)

 インド陸軍向けM777A2はこれから順次製造・引き渡しが進められ、装備する連隊が発足するのは2019年を予定しています。

Image:U.S.Army/USMC/Watervliet Arsenal

(咲村珠樹)