猫を飼っていて一番と言ってもいいくらいに悩ましいのが、爪。どんな障子やカーテンでもがっしがっしと登っていくその鋭さは、抱っこした時に嫌がられて飛び降りると腕に傷跡を残されてしまうことすら。寝っ転がってくつろいでいる時にダッシュの通り道にされた日には、体に食い込む爪の痛さに「ふぎゃうっ!!」と思わず意味不明の叫び声すらあげてしまう……。そんな訳で猫の爪切りは殆どのお宅で必須事項なんですが、大概は大暴れの挙句に引っかかれて爪数本で終了……となる場合も少なくなく。そんな猫の下僕(飼い主ともいう)がこぞって羨ましがる、猫の爪切り風景がツイッターに投稿され大きな話題になっています。

 この動画で大人しく爪切りされているのは、アメリカンショートヘアのラテくん。のほほーんとした性格の6歳の男の子。飼い主さんによると、この爪の切り方がラテくんの普通だそうで、特に何かしつけをしたからできたという訳ではないのだそう。

大人しく切ってもらっています


爪切りよりも周りが気になる?

 飼い主さんの膝の上で正面向いて両足をばーんと広げて座るラテくん。飼い主さんに手の爪をにゅっと押し出されて爪をパチンパチンと切られています。両手が終わったら次は両足。されるがままといった感じで爪を切られていますが、ラテくん、嫌がるどころか何事もなかったかのようにされるがまま。爪を切り終わってもしばらくそのままの姿勢で飼い主さんの膝の上でくつろいでいるラテくん。完全にリラックスしてて居心地よさそう……。

https://twitter.com/nekoratteneko/status/1013029148548141056

 ツイッターにこの動画が投稿されると実に10万回以上もリツイートされ、570以上のコメントが。その大半は「ありえない、羨ましい」「うちは二人がかりでやっとの思いで終わらせてます」「爪切り時は生傷が絶えません」といったもの。やっぱりそうですよね……。筆者宅の猫たちもまともに爪を切らせてくれないですもん。切る時は大概二人がかり、それも一人はホールドしつつ目隠ししてやっと、という具合。目隠しをしないと手どころか牙まで動員してくるので大騒動です。

 一方で、リプライには大人しく爪を切らせてくれる他の猫の様子も投稿されており、一体この差は何なんだろう……としばし考え込む筆者。もしかしたら性格の差もあるのかも。筆者宅の猫は1匹は強気な姉御肌タイプ、もう1匹は臆病で嫌な事はイヤ!とはっきりしているタイプなのでどっちも遠慮なく嫌がってきます。しかし、ラテくんはおっとりとした性格。しかも、飼い主さんによると生後2か月からこの状態で爪切りをしていたという事なので、もしかしたら慣れと性格、そして飼い主さんに完全に体を預けているかどうかでこんな平和的な爪切りができるのかも。猫飼いとしては実に羨ましい爪切り風景でした。

爪切り後、見つめ合う一人と一匹

<記事化協力>
ラテさん(@nekoratteneko)

(梓川みいな)