【動画付】本年度アカデミー賞ノミネートアニメ『パラノーマン ブライス・ホローの謎』制作舞台裏に迫る!日本でもスマッシュヒットを記録した『コララインとボタンの魔女』を手掛けた、ハリウッド最高峰のアニメーション製作会社ライカ・エンターテインメントが構想10年、制作期間3年を費やして完成させた3Dストップモーション・アニメ映画『パラノーマン ブライス・ホローの謎』が2013年3月29日(金)にTOHOシネマズ みゆき座ほかで全国ロードショーされる。


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本作は死者と話せる少年(パラノーマン)が、300年前に封印された町(ブライス・ホロー)の秘密を解き明かすアドベンチャームービー。

すでにニューヨーク映画批評家協会賞をはじめ、ボストン、ラスベガス、ワシントンDCなど、映画の目利きが選ぶ名だたる映画批評家協会賞で最優秀アニメーション映画賞などの賞を受賞しているほか、アニメ界のアカデミー賞と呼ばれる第40回アニー賞では、キャラクター・デザイン賞、キャラクター・アニメーション賞を受賞している。
さらには第85回アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネートされており、ディズニーやピクサーなどの名だたる作品と並び今世界中から注目を集めるアニメ作品。

その『パラノーマン ブライス・ホローの謎』の制作舞台裏に迫った3分の特別映像が到着した。

▼特別動画(03:00)
http://www.nicovideo.jp/watch/1361254760

特別映像では、ストップモーション・アニメ史上最大級のスケールで描かれる本作の制作舞台裏に迫っている。
177万601コマという膨大なコマ数を撮影し、ひとつひとつのシーンを丁寧に作りあげている現場の様子や、キャラクターになめらかな動きをつけるために採用されている“置き換えアニメ”というライカ独特の手法について紹介。

さらに、ストップモーション・アニメでは初めて使用された“3Dカラープリンター”によるキャラクター制作風景や、その全てに愛情と手間をかけたというセットや小道具へのこだわりなど、アニメーターたちの地道な努力と高い技術力を垣間見ることができ、本年度の映画賞レースで注目されている本作がさらに深くまで掘り下げて垣間見ることができる。

『パラノーマン ブライス・ホローの謎』 『パラノーマン ブライス・ホローの謎』 『パラノーマン ブライス・ホローの謎』

●参考:本作に使用された機材、材料、時間、コマ数など

――制作されたセットの数:52
ほぼ3ダースに達する映画のユニークなロケーションを作成するため、18名の大道具、18名のモデル製作者、6名の装置スタッフ、12名の舞台美術、11名の植木アーティスト、10名のセット装飾が動員された。

――撮影のために制作されたバンの台数:8台
2台は外観用、2台は室内用、2台は転倒シーン用、2台はほかの車の半分の
サイズで、遠距離撮影の路上ショット用。

――RP生成による顔面を使用するまでに必要な過程:10過程
プリントアウトからクローズアップ撮影の準備完了まで約6時間かかる。

――使用された蛍光照明器具の数:70台
照明の固定具として1102本のCスタンドが使用された。

――制作された田舎道の長さ300フィート(約91メートル)
さらに、屋外のセット用に2000本の個々の木がシュレッダーした段ボールから作られ、映画で目にする森を作り出した。延々と並ぶこれらの木々は、約2マイル(約3200メートル)の距離に広がった。

――幽霊が現れるシーンの撮影にかかった時間:2年
このシーンに、28名の視覚効果スタッフが関わっている。

――ノーマンの髪の毛の数:275本
おもにヤギの毛から作られ、熱い糊、ヘアジェル、繊維、スーパー糊のほか、医療用接着テープ、プロエイド・メーキャップ粘着テープ、糸、ワイヤーなどを使って一つにまとめられている。

――最も使用された1シーンの顔面の数:545個
7体の異なったキャラクターに使用。映画のクライマックスに近いこの場面は、長さ42.7秒(1024コマ)で、完成に1か月以上かかった。

――使用されたカメラの数:63台
ほかに53台のモーション・コントロール・システム(36台のクーパー・システムと、17台の独自システム)、21台のモーション・コントロールのトラック&ブーム装置が使われた。

――撮影された映像:20時間29分(177万601コマ)

――制作された顔面の数:31000個以上(そのうち、ノーマンは8800個)

――制作された小道具の数:31600個

――ノーマンの表情の数:150万通り(「コラライン~」:20万通り、「ナイトメア~」:15通り)

――27秒間の一つの場面を作るために使用した顔面の数:1体のキャラクターごとに250個以上

――トイレのシーン(ノーマンとプレンダーガストおじさんとの会話)の撮影にかかった時間:1年

――3Dカラー・プリンターが稼働した日数:連続57日間

――制作された衣装の数:120着

――撮影で使用したノーマンの人形:48体

――最も小さな小道具:ノーマンのママの香水噴霧器
真ちゅう製で、磨いたステンレスの外見を得るためにクロームメッキされている。寸法は高さ8分の5インチ、直径8分の1インチで、16分の1インチのポンプ・ノズル付――もちろん、使用可能!

――3.77トンのプリント用粉末

――855.5リットルのインク

――1867個のディスポーザル・ プリントヘッド

――291.4リットルのスーパー糊

――66432個のレアアースの磁石

――729枚の紙やすり

――5000枚のカッターナイフの替え刃

――2430本のクリスタル・ クリア・スプレー

――132.5リットルのコーティング液

――35000枚のゴム手袋

●概要
邦題『パラノーマン ブライス・ホローの謎』(原題:『ParaNorman』)
製作会社:ライカ・エンターテインメント 『コララインとボタンの魔女』
監督:クリス・バトラー、サム・フェル 声の出演:コディ・スミット=マクフィー、タッカー・アルブリッチ、アナ・ケンドリック、ケイシー・アフレック
2012年/アメリカ
配給:東宝東和

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