「電卓」と聞いて、あなたはどんな形のものを思い浮かべますか?多くの方が片手ほどの大きさで、平たいものを想像したと思いますが、Xで注目を集めているのはなんとも珍しい形の電卓です。

 公衆電話、またはザクを思わせる淡緑色のボディから、すらりと伸びた表示部が、何とも個性的。投稿には1万件を超える「いいね」が付き、驚きの声が多数寄せられています。

 投稿者のhisabillyさんに話を聞くと、この電卓は祖父の部屋を片付けていた時に発見したもの。

 「チラシやセールスマンの商品紹介、他人が持っていて『いいなぁ』と思った物なんかをポンと買ってしまう人」とhisabillyさんが語るように、過去にも白黒テレビや映写機、古いビデオカメラなど、さまざまな懐かしグッズが発掘されているようです。

 そんな祖父の部屋で保管されていた今回の電卓。ネット上にもほとんどデータのない非常に珍しいアイテムのようで、hisabillyさん自身もあまりわかることがないとのこと。

未来的なデザイン

メーカーはOSTAC

 仕様については、大きさが横幅14cm、高さ19cm、奥行14cm程度と電卓としてはなかなかのサイズで、動力はアダプターをコンセントに繋ぐタイプ。ディスプレイには数字が8桁まで入力でき、基本的な四則演算のほか、底面のスイッチを押すとストップウォッチのような使い方も可能だそうです。

アダプターと本体

本体の背面

 1970年くらいのものっぽい、と予想しますが正確な製造時期は不明。なお、投稿に寄せられたコメントの中には「OSTAC CL-800」ではないか?という意見があり、ネットで検索してみたところ個人ブログで紹介している方が一人だけいました。ただし色がhisabillyさんのものとは異なり赤。全く同じものかはやはり不明。

 お祖父さんが目を付けたシロモノですから、当時としては最新鋭すぎる機器だったのかもしれません。

 今後はhisabillyさんが引き取り、部屋のインテリアとして使うつもりとのこと。電卓としての実用性はさておき、個性あふれる本体デザインは、令和においても前衛的で存在感抜群です。

 例えるなら、まるでSFの漫画や映画に出てきそうな。もしかすると当時の制作者は、2024年よりも更に遥か未来を見据えていたのかもしれませんね。

https://twitter.com/x_hisabilly_x/status/1745731959194825115

<記事化協力>
hisabillyさん(@x_hisabilly_x

(山口弘剛)