「ガンプラあるある」というつぶやきと共に、X(ツイッター)に動画を投稿したのは「葉冬」さん。見るとそこには「RG(リアルグレード) Hi-νガンダム」の箱を開けて、いざ組み立てんとする様子が映っています。

 しかし、中のキットを手に取り、一通り眺めた後はまた箱を閉じてしまったではありませんか。「作るんじゃないんかーい」というツッコミも聞こえてきそうですが、モデラーの皆さんはおそらく、首を縦に振りまくっているのではないでしょうか。

■ 「箱を開けてそっ閉じ」はまさにガンプラあるある

 そう、これこそがまさに未組立のキットが溜まっていってしまう「積みプラ」の原因。特にスミ入れや合わせ目消し、塗装といった作業を行うこだわりモデラーに多く見られる現象です。

 完成までに長い時間と集中力を必要とするため、製作にはそれなりの気合と覚悟が必要になりますが、いざ決心がついたと思っても、改めてそのパーツの多さに気持ちが揺らぎ、「開けてみたけど今じゃないな……」と、箱をそっと閉じてしまうのです。特にRGのHi-νは……ねぇ。

一通りキットを眺めるも……

箱をそっ閉じ

再び元の場所へ……あるある

 葉冬さんに話を聞いたところ、やはり同様の心境だった模様。普段はパーツ数が少ないキットをメインに作っているということもあり、久々に多いパーツ数を見た衝撃で箱をそっ閉じするのはよくあることなのだそう。

 こうした現象に「自分以外にも同じようにやる気がなくなっちゃう人もいるのでは?」と考え、動画を撮って投稿したところ、その仮説はビンゴ。1万件もの「いいね」が寄せられるなど、同じモデラーたちから大きな共感を得たようです。

■ 1年間塗装の練習を積み、現在製作中

 一方、箱をそっ閉じしたことにはもう一つの理由が。

 なんでもこのHi-νガンダムは葉冬さんが特に好きな機体で、塗装技術を磨いておく為に積んでいたとのこと。このために1年もの間、他のキットで塗装を練習していたということからも、並々ならぬ決意を感じます。

現在着手中のHi-νガンダム

 現在は製作着手中で、もちろん全塗装で仕上げ予定。学生であるため勉強時間を確保しつつ、マイペースで作業を進め、8月中には完成させる目標で進めているとのこと。一度作り始めてしまえば、その後はノンストップ!……というのもガンプラあるあるかもしれませんね。

<記事化協力>
葉冬さん(@TBG_011B

(山口弘剛)