「海を閉じ込めたようなペンダント」「波打つ海の一部を切り取ったかのよう」

 そんな声が寄せられているのは、ガラス作家の雲谷さんがツイッターで発表した新作。青く輝くガラスのペンダントに光を当てると、まるで水面がゆらゆらと揺れるようにきらめく様子が、動画で公開されました。

 アニメやファンタジーの世界からそのまま飛び出してきたかのような作品は、つい時間を忘れて見入ってしまいそうなほど幻想的です。

 その秘密は、通常の作品にも使用しているボロシリケイトガラスに「ハイブリッドオパール」と呼ばれる人工素材を組み合わせた点。これによりガラス内に遊色効果が生まれ、まるで本物の海のような輝きを表現しています。

輝きの秘密はハイブリッドオパール

 雲谷さんは過去にもハイブリッドオパールを使用した作品を制作したことがありますが、この形のものを作るのは初めて。材料や機材等の問題を経て、ようやくリリースにこぎつけたという思い入れ深い作品なのだそう。

 美しい水紋については、ガラスを熱し、成形を行う段階で加工を行うようですが、詳しい方法は企業秘密とのこと。しかしながら、使用するガラスをいくつもの候補の中から厳選し、色味や水紋の現れ方、ラメ効果や気泡の有無を細かく調整したりなど、細部へのこだわりにも余念がありません。

 こうして完成した作品は、まさに見る者を引き付けてやまない美麗なアクセサリーに。これには雲谷さん自身も「今まで作成してきた作品の中でも非常に美しい色合いの作品となり、大変満足しております」と大いに納得の様子。

 青い石のペンダントや、海の波の揺らぎには、やはり神秘的なロマンや憧れを感じた方も多く、作品には4万件を超える「いいね」が寄せられました。

自然光の下で撮影した写真

 ちなみに今作は11月末ごろにminneにて販売予定とのことで、現在出品されている水紋ペンダントは今作とは別物であるとのこと。初回販売時やその後の制作・出品予定についてはツイッターで随時告知を行っていくそうです。

<記事化協力>
雲谷さん(@Moya0068)

(山口弘剛)