アニメとモノヅクリを愛するTwitterユーザーのかっぱよーださんが、「マブラヴ オルタネイティヴ」に登場するメカ(戦術機)「不知火」を、コスプレ造形として製作しました。

 「マブラヴ オルタネイティヴ」は、かっぱよーださんにとって「人生で最も影響を受けた作品」。その言葉が示すとおり、「あれ、ここ横浜基地だっけ?」と錯覚するほど、細かい部分も全て反映されています。

 ここまでの大作を作るきっかけは、「コロナ禍の陰鬱な世の中で、『何か新しいことをしたい!』」という、思いつきだったと言います。

 不知火が選ばれた理由は「かっこいいのはもちろん、初めての製作ということもあったので、『マブラヴ』の中でも特に思い入れのある『不知火』を選んだんです」と語る、かっぱよーださん。

 今回コスプレ造形として再現された「不知火」は、「マブラヴ オルタネイティヴ」にて、本土防衛軍が使用する対BETA用人型兵器である「戦術機」です。様々なカラーバリエーションが存在する中で、「国連軍」が使用するブルーの配色のものが採用されました。

 細身の脚部分、背中のガンマウントとブレードマウント、大型の肩アーマーといった要素が特徴的なフォルムは、「COSボード」と呼ばれる造形用の素材を用いて再現されています。

 製作においてこだわった部分は、フォルムを維持するためのバランスとのこと。同時に苦労した点でもあったそうです。

 できるだけ原作デザインを再現したいということもあり、事前に3Dモデルを製作。さらに画面上で何回もサイズや配置バランスの調整を行い製作に挑みました。

 結果、一番はじめの想定よりも大型化せざるを得ない事態に。この大型化もあり「ロボットコスプレ」の醍醐味「こいつ……動くぞ!」的に歩行する点には、少しの課題を残しています。

 後の投稿で動く様子が紹介されていますが、脚部分にアルミ素材の「スティルト」を使用したためか、一歩一歩が重々しいぎこちない動きになっていました。

後の投稿では、実際に動かしている様子も。

「スティルト」を使用しているためか、まるでその動きは木馬。

 本作は2020年5月ごろに製作が開始されました。以降、約2年かけて作られたわけですが、その間“マブラヴ界隈”でも大きな動きがありました。実は時を同じくして、2020年5月に「マブラヴオルタネイティヴ」アニメ化が発表。2021年秋には第1期が放映され、2022年秋には第2期の放映が予定されています。

 「公式の動きが活発化していたのもやはり大きな理由でしたね」

 ファンとして大いに触発されたというかっぱよーださん。「SNS等で見かけて、前々から興味があったんです」という理由で、今回はじめてチャレンジした「コスプレ造形」ですが、可動に関する課題を残す以外は驚くほどの完成度。

製作中の不知火を「スーパーロボットコス展」に展示した経験も。

 かっぱよーださんが、今後どのような作品を手掛けるかは不明ですが、本作をもってのイベント参加や、次に作られる新作には引き続き注目が集まりそうです。

<記事化協力>
かっぱよーださん(@hashibirokouman)

(向山純平)