「身につける遊び心」をコンセプトにした、オリジナルのハンドメイドアクセサリーを制作しているayk*regolith(エーワイケーレゴリス)の彩花さん(以下、彩花さん)。

 「『なにそれ可愛い!』と言ってもらえるような作品を作りたいと常々思っています」という作品群は、本来なら留めておくことが不可能な「一瞬」を切り取っているのが特徴。

 先日は、「ティーポット」「ミルクポット」をモチーフにした作品をTwitterで紹介しています。

 「【New】午後のひと時シリーズ『milk tea』『maccha milk』」

 新作「milk tea」「maccha milk」を公開した彩花さん。「午後のひと時シリーズ」と銘打たれたこともあり、投稿写真に写るのは、紅茶と抹茶が入ったティーポットと、ミルクが入ったミルクポットをモチーフにしたアクセサリー。

 金色の蓋が特徴的なティーポット、反りあがった取っ手が目を引くミルクポットはそれぞれ、「見た瞬間に一目ぼれして、また何に使うかも決めてない中で仕入れたんです(笑)」という彩花さんこだわりのパーツを使用。その下には、紅茶・抹茶・ミルクを連想する雫も取り付けて、中身はレジンを用いて制作したとのこと。

この日Twitterで紹介された「紅茶」「抹茶ミルク」のティーポットとミルクポットをモチーフにしたアクセサリー。

 「当初は『片耳にティーポット、もう片耳に2つの雫パーツ』という構成を考えていたんですが、試作品を撮影してそれを確認したときに、『ティーポットから注いでいるように見せたい』と思い、最終的にこの形にしました」

 制作におけるエピソードを交えながら、本作について語る彩花さん。

 加えて、「紅茶やコーヒーなどにミルクが混ざり合う『マーブル模様』が大好きで」ということもあり、「紅茶」「抹茶」の雫には、ミルクと染まっていく中の「一瞬」を切り取って表現。紅茶の色合いに関しては、5種類もの着色料を使用したそう。

紅茶のマーブル模様には5種類の着色料を使用。

 ミルクポットについては、今まさに注ごうとする「決定的瞬間」を切り取りました。後の投稿では、動画としても紹介されていますが本当のミルクかと錯覚。

ミルクが注がれる一瞬を切り取ったミルクポット。

 一方で、「アクセサリー」としての機能面も重視しているといいます。「可愛いモチーフだけど、“子供っぽさ”は出ないようにした大人の女性も楽しめるデザイン」を意識しての制作でもあったそう。

 ちなみに先述の雫は、大小異なるサイズに仕上げていますが、ユーザーが着用する際には、その日の気分によって大小の配置を自由に換えられます。その際に活躍する金色のチェーンは、雫がどの配置になっても「可愛い」を感じさせるよう調整を施したとのこと。なおこれは、最も苦心した部分でもあるそうです。

大小の雫の配置を変えても「映える」チェーンを使用。

 また、可愛い中でも気になってくるのは、アクセサリーとしての「重さ」。こちらについては、総重量8.5g(ポット5.5g、雫3g)。平均よりも重みを感じさせる規格ですが、実際に彩花さんが着用して検証したところ、約8時間経過しても耳に痛みを感じなかったとのこと。

 その上で、「ピアス穴を開けたばかりの方は、穴が安定してからのご着用をお勧め致します」とのことでした。

投稿者により実際に着用した様子。

 彩花さんが手掛ける作品たちは、「minne(ミンネ)」などのオンラインショップでは販売展開されています。

様々なものをモチーフにする投稿者。

「身につける遊び心」をコンセプトにしています。

自身が好きな「一瞬」を切り取り制作しています。

 しかしながら、個人で活動しているためか、販売数には限りがある模様で、現在は一時的に休止しているとのことです。今後の活動としては、5月に北海道で開催される「札幌ハンドメイドマルシェ」への出展が予定されています。

<記事化協力>
ayk*regolithさん(Twitter:@AykRegolith/Instagram、Tiktok:@ayk_regolith)

(向山純平)