大手玩具メーカー「タカラトミー」が展開している玩具シリーズ「キャップ革命ボトルマン」。

 本体(ボトルマン)にペットボトルのキャップをはめ込み、それを対象物に向けて射的をするという、エコでエキサイティングな商品設計が話題を呼び、2020年秋の発売から人気となっているシューティングホビーです。

 そんなボトルマンの専用の的(ターゲット)を、息子のために自作したというパパの投稿が現れました。

「もうすぐ三歳の息子にボトルマンを買ってあげたら思いのほかずっと遊んでるので、100均で自作のターゲットを作成しました。制作費は400円。歯をピンに見立てて、全部倒し終えるとクリアみたいな仕様です。ワンダーグレープが好きみたいでよく使っています」

 自作したターゲットを使ったボルトマンプレイ動画をTwitterで公開したのは凪狐さん。

 時間にして45秒のなのですが……って、ボトルマンはいずこ?映像には、ボトルマンの姿はなく、変わりに黒い箱のようなものが写し出されています。

 箱の前面は少しだけ上に開き、「歯」をイメージしたような白い物体が隙間なくはめ込まれています。そして中央部の目の部分には赤い用紙が貼り付けられ、まるでにらんでいるような表情。その姿はシューティングゲームのステージボスといったところ。妙に既視感ある風貌をしています。

 動画を再生してしばらくすると、ここでワンダーグレープの登場だぁ!

 といっても、画面左端にこっそりと半身だけ映っている「チラ見せ」。「歯」に向かって弾丸(キャップ)を発射していきます。

 すると、命中した「歯」のひとつがそのまま闇のかなたへ吹っ飛んでしまい消滅。これがホントの歯抜けかな?つってね!それにしても意外に発射したキャップの勢いがあるもんですね。子どものころに流行っていたビーダマン※を思い出すなあ。

※註:ビーダマンとは、ボトルマンを開発したタカラトミーの前身企業のひとつである「タカラ」が1990年代に販売展開していた玩具。ボンバーマンやボトルマン同様の個性的なアーマーの機体(ビーダマン)にビー玉をはめ込み発射という、ボトルマンのご先祖様といえる玩具である。

 気づけば再び動画内から姿をくらましたボトルマン(ワンダーグレープ)ですが、「カチャカチャ」という発射音とともに、まるで闇夜のスナイパーのごとく続々と黒いヤツを狙撃。時折外しつつも、続々と「歯」が抜け落ちていきます。抜け歯の方が目立ってきたため、発射された弾(キャップ)の姿も見えますね。

 そして「歯」もいよいよ残りひとつになりました。

 一度目の命中でダメージを与えつつ、二度目のアタックでついに撃墜。みっしょんくりあ!ついにてきをやっつけたぞ!わーい。

 と、喜ぶのもつかの間、先ほどまでこちらを睨みつけていた箱も、「バタンキュー」と言わんばかりにノックダウン。目が「×」に代わってしまいました。そういう仕掛けだったのか!

■ モノヅクリが得意なパパの手作り

 一連の流れをご紹介しましたが、動画内の箱を作ったのが投稿者である凪狐さん。

 凪狐さんは幼少期よりモノヅクリを得意としており、これまでにゾイドの組み立てをしたり、商品化されていないものを自作で作ったりしてきたそうです。作る上でのポリシーは、「オンリーワン的なオリジナリティがあるものを目指して作っています」とのこと。

 今回のボトルマンターゲットに関しても、そんなモノヅクリ活動の一環。そしてつぶやきにもある通り、この箱は、ボトルマンの熱狂的なユーザーである凪狐さんの息子さんのために作ったもの。

 材料は、100均ショップにて買い揃えた商品で製作されています。「一番のこだわりポイントです」という睨んだ目が「×」になる仕掛けについては、丸くくりぬかれた箱の蓋部分の中に、PPシートを入れることにより、ダンボールだけだと擦ってしまってスムーズに開閉されなかった点を改善。

 傍から見ると、そうそう簡単に実装できるギミックではないように感じますが、それをいとも簡単に作ってしまうのは、凪狐さんが長年積み重ねてきた技術の賜物なのかも。また先述の通り、材料は100均ショップで材料を揃えたこともあって、総制作費はなんと400円という破格の低コストなんだから驚き。

 今回作られたターゲットは、箱がベースになっているため、遊び終えたら後片付けが簡単にできるのもポイント。箱の中に使い終わったセット一式そのまま入れられるようになっています。凪狐さん同様に、ボトルマンにハマっている子どもがいる親御さんだと、夏休みの宿題などで作ってみるというのもいいかもしれません。

 なお、今回凪狐さんが投稿した動画は、先述の可動ギミックを含めて正しく動くかどうかを確認した検証動画。動画中に次々と歯を撃ち落としていたのは凪狐さんご本人。

 「見た目は昔のビーダマンのようなんですが、キャップを使用しているので安全性がかなり上がった印象ですね。あの時同様に『射的要素』が一番面白いです」と、実は自身もこっそりボトルマンにハマっている「パパ」に対し、筆者は最後に実際にプレイした際の息子さんの反応を聞いてみました。

 「1本倒すごとにこちらを振り向きニッコリ笑ってくれました。全部倒し終えると歓喜の声をあげてくれましたよ!」

<記事化協力>
凪狐さん(@FsQ8KVQT2cz5JSl)

(向山純平)