2月6日に公開され、フランスだけで168万人を動員して社会現象になったフランス実写版シティーハンター「NICKY LARSON(原題)」が、遂に日本での公開が11月に決定。日本公開タイトルは「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」となり、日本版ティザービジュアル&特報映像が解禁されました。

 言わずもがなですが、原作は1985年に「週刊少年ジャンプ」で連載スタートした北条司先生の不朽の名作「シティーハンター」。1987年にテレビアニメの放送がスタートし、シリーズ全140話、スペシャル作品3作、劇場版3作が製作されています。

 1999年のTVスペシャルから20年ぶりとなるアニメ映画「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」が、2月8日(フランス実写版公開の2日後)に公開されると、公開4日間で32万人以上を動員。興収15億超えの大ヒットを記録し、新たな世代を巻き込んで、いまもなお高い人気を誇っています。

 そんな「シティーハンター」は、80年代に日本で大ヒットすると、その後ヨーロッパに渡り、フランスでは「クラブ・ドロテ」(1987~97年)というテレビエンタメ番組の中で「NICKY LARSON(ニッキー・ラーソン)」のタイトルで放送され大人気に。

 フランス実写版「シティーハンター」の監督&主演を務めたフィリップ・ラショーさんは、1980年生まれの38歳。コメディ映画「世界の果てまでヒャッハー!」(2016年)が、フランスで超特大の大ヒット。ホットな注目を集めているフランス・エンタメ界の新世代クリエーターです。

 小学生のときに、「クラブ・ドロテ」を観て、「シティーハンター」が大好きになったとういラショー監督は、企画書・プロットに直筆の手紙を添え、北条司先生の事務所に送付。そのプロットを北条司先生が気に入り、その後、脚本を携えたラショー監督が来日して、映画化の許諾を得ました。

 ただ、アニメの実写映画というと、ファンの期待を裏切るケースが多く、今作の製作発表のニュースが流れた際も、「大丈夫なのか!?」と、ファンの間には不安の声が駆け巡りました。

 しかし、ポスタービジュアルや予告編が公開されはじめると、そのクオリティと“冴羽獠”“槇村香”“海坊主”ら、主要キャラクターの再現度の高さから、不安の声は期待の声へ……!さらに北条司先生が、パリで開かれたコミコンで、公開前の今作のトークイベントに参加し、いち早く鑑賞すると、「これぞシティーハンター!」と太鼓判。さらに期待が膨らみました。

 また、フランスで公開されると2週間で観客動員100万人を突破したというニュースは、日本でも話題となり、日本公開を求める声が加速。満を持して日本上陸となりました。

 日本での公開決定にラショー監督は、「ようやく日本の権利元と連絡がつき、18ヶ月かけて書いた脚本を持って北条先生に会いに行き、その48時間後にOKがでたんだ。北条先生から、脚本が原作に忠実で、このストーリーは原作にも入れたかったと言ってもらった。最高の褒め言葉で、天にも昇る気持ちだったよ!その時のことを考えると、こんなにも早く日本の皆さんに観てもらえる日がやってくるなんて!お手柔らかに!」と、日本の観客へ興奮気味にコメント。

 また、フランス実写版に「こういう手法で冴羽獠の危機を作るのか!これは思いつかなかった、やられた!」と、本作を大絶賛している原作者の北条司先生からは、日本公開決定の朗報に、「今年(2019年)は、シティーハンターの劇場アニメ版公開からはじまり、このフランス版の日本公開で締めくくることができ、まさに“シティーハンターイヤー”となりました。大変うれしく思います。監督の愛が詰まった、ワクワク、ドキドキするアクションコメディ映画となっています。シティーハンターを応援してくれる方には是非ご覧いただきたいです」と、公開を喜ぶコメントが届いています。

 フランス実写版が168万人を動員した理由は、下ネタ含め原作に忠実で、コメディとアクションの絶妙なバランス。ラショー監督は「まずは原作に極力忠実であること。その上で、シティーハンターの世界観と自分のユーモアを融合させた、現代的なアクションコメディを作ることを心がけた」と語っています。

 この度、解禁された特報映像は、興奮を呼び起こすTM NETWORKの名曲「Get Wild」をバックに獠と香の2人の姿が映り、最後の銃を放つシーンに期待が膨らむ仕上がりになっています。

 「Get Wild」の音楽が流れると、なぜかテンションが上がってしまう筆者。公開が待ち遠しいですが、「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」は、:TOHOシネマズ日比谷ほかで、11月から全国公開です。

(c)AXEL FILMS PRODUCTION – BAF PROD – M6 FILMS
情報提供:アルバトロス・フィルム

(佐藤圭亮)