よく、「あの頃はよかった」「昔は~~だった」という言葉が聞かれます。懐古主義というわけでなくても、つい、今よりも昔の方が良かったなぁ、と思う事は誰しもあるはず。そんな、「昔はよかった」と思う本当の理由がネット上で話題になりました。

 「昔のゲームは良かった」 っていうよりかは 「子供の頃親にデパートで買ってもらって帰りの車でゲームソフトの説明書を読んで家に帰ったらすぐにゲーム機にソフトを差し込んで親の『ご飯すぐだから少しだよ』なんて声を背に受けながら電源を入れて見たあのタイトル画面が良かった」 って方が正確

 と、昔はよかったと思うその本当の理由を解き明かしているような内容をツイッターに投稿しているのは、ネットユーザーのかなかわさん。そして、「『昔のゲームは良かった』って言う人って大体『昔の思い出は良かった』って言いたいだけで今の子供たちは今の子供達なりのゲームのワクワクを体験してるのであってそこに差は無いんだろうなぁと言う気持ちを表したツイート」と、その真意をツイートのスレッドに投稿しています。

 このツイートを見た人たちからは、様々な年代から、実に様々な思い出のゲームが寄せられています。ファミコン、ゲームボーイ、スーパーファミコン、DS、Wii……実に多くの思い出の作品がリプライに寄せられ、思い出話に花が咲きまくっているかのよう。

 今は最新のハードで昔のゲームを遊べるようになり、最新のゲームはグラフィックや音声、様々な技術面で昔のゲームよりもクオリティが上がっています。しかし、どの年代でも、子どものころに体験した、「ゲームにまつわるワクワクした思い出、楽しかった思い出」は、きっとどこか似ていて、そこが「昔楽しかった体験」として、昔のゲームは良かったという思い出につながっているのかもしれません。

 実は筆者もこのツイートと似たような体験をした事があります。父親が唐突に買ってきたファミコンにびっくりしたその数か月後、おもちゃ屋で自分が選んだ「スーパーマリオブラザーズ」のソフトを買ってもらった時、あまりにもワクワクして、帰りの車の中でパッケージを開けて説明書を隅から読んでいたのでした(そして車酔いになるというオチ)。

 そのワクワクは自分の子どもたちも体験し、さらには当時小学生の娘が、「最近のゲームも好きだけどファミコンのゲームもやりたい」と、(親の私が)中古のファミコンの実機を買ったり、やってみたいソフトを中古屋で手に入れたり。最近ではファミコン世代の筆者よりもファミコンで遊んでいるような状態。

 最新ゲーム機で遊べるファミコンゲームも遊んでいますが、説明書も何もない状態でプレイしながらも、時には自分でネットの攻略法を調べたりして夢中になっています。今はネットで攻略法が簡単に分かっていいよなぁ、と、思う筆者でしたが、好きなゲームの攻略本はそれこそボロボロになりそうなまで読んだり、BGMをラジカセで録音したり(TVにマイクを近づけて録音するという例の方法です)なんてことは、その時の楽しかった思い出として今でも心の中でキラキラとしています。

 大人になった今、そうしたノスタルジーを心の中に生きている私たち。今の子たちもそんなノスタルジーと、ゲームにまつわる様々な思い出を作っていくのかもしれませんね。

<記事化協力>
かなかわさん(@kanakawa12)

(梓川みいな)