2020年の東京オリンピックに向けて、何かと注目される「築地市場」。老朽化した築地市場を2018年10月11日に正式に豊洲市場に移転することも決定し、“日本の台所”である築地市場もようやく落ち着く気配をみせています。……と思いきや、場外については何やら騒がしい様子。

 実はこのところ築地場外市場にある「築地蔵立」の築地ラッパーに人々が魅了され、パフォーマンスが始まればあれよあれよとノリに乗せられYeah!!!とハッスルしてしまうのかはわかりませんが、その瞬間お魚が飛ぶように売れるんですって。

 話題の張本人は、「TOKYO FIGHT KLUB!!」「UP TO U」などをリリースしているプロのラッパーであり、レインボータウンFMの日本語ラップ専門番組「792TOKYO HOTLINE」ではメインパーソナリティーを務めているFRANKENさん。

 ところがFRANKENさんにはもう一つの顔があり、ラップとともに愛する築地では「蔵立のFRANKEN」として場外市場の店頭にたっています。つまりラップのプロであると同時に、魚のプロでもあるわけです。

 そんな築地とラップ、組み合わせると何が起こるのか?そもそも魚屋さんにはマイクのある店が多いですよね。普通なら「ヘイラッシャイラッシャーイ ヤスイヨヤスイヨー」となるところ……FRANKENさんにかかると?店先に並ぶ魚の推しどころを高速ラップで紹介。

 そんな姿をうつした動画がつい先日Twitterに複数投稿され、ご本人が投稿した動画も4万6千回以上も再生されるなど大きな話題となりました。FRANKENさんの途切れることない魚屋スタイルな高速ラップにお客さんも購買意欲を掻き立てられているようす。

 そこでラップと共に生きている築地ラッパーのFRANKENさんに、築地のことや店頭でラップを始めたきっかけについてお話を伺いました。

――「築地蔵立」で働きながらラッパーとしても活動しているとのことですが、いつ頃から店頭でラップをし始めたのですか?

築地を軸に働きながらラップ活動をしています。2010年から働いています。店頭でマイクを握ってラップをするのは前回のような(Twitterで話題になった際)半値市等のイベントごとの時のみですあとはノリで店頭や場内でお客様のご要望に応えてラップする時もありますがw

――店頭で今現在ラップをされているということは、社長さんからOKがでたのでしょうか?

店頭でラップを出来るのは社長のOKが出た時のみですが、とても理解のある社長なので気持ち良く仕事をさせて頂いています。

――動画を拝見し、お客様の反応を見ながら即興でラップを繰り広げている姿が、とても臨場感があって面白いなと思ったのですが、いつ頃からどのアーティストに影響を受けて、ラップを始められたのですか?

16歳の時に初ライブをしました。横浜でオジロザウルスのマッチョさん のライブを見て影響を受けラップを始めました。

――私はあまりラップには詳しくないのですが、ラップバトルで一番気持ち的に上がる瞬間はどういった時ですか?

自分のラップでお客様の歓声が爆発した時ですかね。

――築地を訪れた際に、生でラップを聞いてみたいと思うのですが、不定期に行われているのでしょうか?

最初の質問でも触れた通り築地でのイベント事の時のみ不定期で行っていますが、もしも場内で僕を見かけて声をかけてくれれば「マジでそうさ!! マジでそうさ!!」しちゃうかもしれませんねw

――では、お魚屋さんとしての質問も!FRANKENさんが「築地蔵立」さんで今が旬のオススメの魚介類を教えてください。ちなみに、FRANKENさんとしてはどういうお魚が好きですか?

今はアジやカツオですね。個人的にはサワラやサーモンが好きですね。

――FRANKENさんの今後の目標や、やってみたいことなどを教えてください。

常にチャレンジ精神を持ち誰もマネ出来ない事をやっていきたいですね。そして世界1の高速ラッパーになりたい かな。CDの方もリリースしていく予定なのでお楽しみに!!

<記事化協力>
FRANKENさん(@FRANKEN_03)

(黒田芽以)