インスタント食品が増え、以前より料理を一から作ることも格段に減っている現在。そんな中、「料理ができるってどの程度で言っていいのか?」という疑問が、ネット掲示板で議論されていました。

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包丁さばき

たしかに、市販の味付けレトルトを入れる場合はどうなのか……。カップ麺にお湯を入れるのは料理とはいえないよね?じゃぁ、その線引きは?

そこで巷で話題になっている「料理ができる」線引きについて調べてみました。

■オムライスを何も見ないで作れる
料理初心者向けレシピにもよく登場しますが、卵焼きを破らずまとわせる工程が難易度高し!
卵もふわとろにするか、昔ながらの薄焼きにするか、悩みどころのひとつですよね。オムライスは見た目が命なので、かなり料理慣れしている人じゃないと難しいと言われていました。これが完璧にできたら「料理ができる」と胸を張って言ってもよさそうです。

オムライスは意外に難易度が高い

■冷蔵庫にあるものでパパっと作れる
「冷蔵庫にある材料だけでパパっと作れる人が料理ができる人。」という説もありました。

中に入っているもの次第にはなるかと思いますが、あるものでメニューを考えられるのはそれだけ料理慣れしている証拠。ものが貧相な場合、私だったらただ炒めて終わりにしちゃいそうですが、冷蔵庫に食材が普段からある程度そろっている人ほど料理上手な気がしますね。

でも同じく冷蔵庫に食材がそろっていても、賞味期限切ればかりや「何年前に入れたのこれ!?」っていうような食材ばかりの人は逆に料理下手&管理下手かも。

■魚を三枚におろせる
これは誰がなんと言おうと絶対料理慣れしている人!
スーパーではさばかれた魚が売っているのに、あえて1尾買うというところが……。手慣れた感がプンプンします。

また1尾丸ごと買うということは自分でさばける=さばくことができる包丁も持っているということ。最近は既に処理済みを買う人が多いので、魚をさばける包丁を持っている人はそこまで多くありません。
昔ながらの包丁は1本で肉、魚、野菜と何でもきれいにさばけましたが、このところ売られる家庭用包丁は種類ごとにわかれていたりして、肉・魚・野菜OKの万能包丁でも実際さばいてみるとぐちゃぐちゃになる……。ということも珍しくありません。研げばすぐ刃こぼれしたりするし……。

■ハンバーグを作れる
初心者レシピにもよく登場するけど、意外に料理の中でも焼き加減に苦労する料理。表面は焼けていても、中まで火が通っていないということはよくあること。生焼けにせずふっくら焼き上げるのにコツが必要な気がします。材料はネットやレシピで調べながら作れても、焼き加減は慣れていかないとうまくできないですからね。

■盛りつけが綺麗
料理は盛りつけまで気を配れて「料理」という人もいます。
ただ単にハンバーグ1個皿にのせた状態より、やはり一緒に野菜もきれいに盛り合わせたいもの。
人は口で食べるのはもちろん「目で食べる」とも言われますしね。

料理ができるってどの程度で言っていいのか?

「料理ができる」という条件の中に、「人に食べさせても恥ずかしくない」ことがあげられるようです。あとは、一品しか作れない人や食材を切る時に危なっかしい人は料理下手といえるのではという意見が多かったですね。

料理の腕はただ自分が食べる分を作るだけではなかなか上達しません。いろんな人に振る舞って、感想をもらって、そして人に食べさせることを意識し盛りつけ味付けることでどんどん上達するものだと思います。

でも料理下手の人の中には自分の腕を妙に過信している人がいることもあります。ちょっと前にネットで話題になっていましたが、米を洗剤で洗う、なんて論外な人も。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」。
最初に他人に食べてもらう料理を作るときには、お母さんの手引きの下で行うなど、素直に誰かに教えてもらうのも大切なことですよね。

(文:黒田芽以)