台風や前線の停滞など、大雨のため各地で道路や鉄道が寸断されるニュースを耳にすることがあります。そんな時、気にかかるのは物流への影響。特に身近な食べ物のデリバリーやお届け物などの遅れ。

 でも気象条件でやむを得ないのなら、少し遅れても許せる余裕があっていいのかも、と漫画家の横山了一さんは自身の体験をもとにTwitterで発信しています。

 横山さんは「戦国コミケ」や「新しいパパがどう見ても凶悪すぎる」などの作品で知られる漫画家。Twitterやブログ「今日の横山家」では、ご家族との日常を漫画で綴っています。

 大雨の日、だいぶ前にネットで頼んだ商品が届けられた横山さん。ずぶ濡れになって配達してくれたことに、注文時に天候が読めなかったとはいえ、なんだか申し訳ない気持ちになったといいます。

大雨の時に届けてもらい申し訳ない気持ちに(横山了一さん提供)

 そこで解決策として考えたのが、注文時に「大雨とかだったらめいっぱいゆったり届けてくれていいですよ」という選択ボタンを設けること。これなら大雨などの気象災害時、配達の人が危険をおかすこともないのでは……?

「大雨とかならゆったりでいい」ボタンがあるといいのでは?(横山了一さん提供)

 急ぐものでなければ、危険でなくなってから届けるくらいで大丈夫。これくらい心にゆとりある感じでいきたいものです、と横山さんは結んでいます。

「大雨の時はゆっくりで大丈夫」という横山さんの漫画(横山了一さん提供)

 大雨などの気象災害が起きている時、自分が屋内で安全を確保できていると、つい外で仕事をしている人のことを忘れがちです。時折、新聞配達や郵便配達の人が水害の犠牲になるニュースを見聞きしますが、配達に困難が予想される時は、無理に危険をおかさずに済むような方法が必要かもしれません。

 事業者によっては、災害が予想される時に前もって「配達が遅延する可能性があります」と知らせていることもあります。遅れを許容するこうした心の余裕は、頼む側にもっと広がるといいかもしれませんね。

<記事化協力>
横山了一さん(@yokoyama_bancho)

(咲村珠樹)