春といえば入学シーズン。来る入学式に備えて、ランドセルを始めとした様々なスクール用品を現在進行形で用意しているご家庭も多いのでは。

 そんな中、息子の何気ない一言がきっかけで、自作で図書バッグを作ったデザイナーの投稿がTwitterで大きな反響を呼んでいます。

 「春から小学生になる息子が書いたアルファベット。『味がある』と感じた妻がネットのプリントサービスで布にして、図書バッグに仕立ててしまった。自分のデザインしたバッグを小学校に持っていくなんて、なかなかいいね。」

 夫婦で文具メーカー「ハイモジモジ」を経営している松岡厚志さん(以下、松岡さん)が、この日自身のTwitterに投稿したのは、春に小学校入学を迎える息子さんのために作ったというオリジナルの図書バッグ。

真ん中にはポケットがついた機能性よしの図書バッグ。

 白を基調とした生地に、取っ手が黒という比較的シンプルな配色。真ん中にはポケットもついており、利便性はとても良さそう。さらに生地全体に様々なアルファベットが散りばめられています。

 大小様々な形状で、無作為に描かれた前衛的なタッチのそれにより、大人も普段使いしたくなるようなオシャレなバッグ。

 松岡さん自身も、「良いデザインで、自分用にも作ってほしいなと感じまして」という意図もありTwitterに投稿したところ、これが大きな反響に。

 リプライ(返信)欄には、「カッコいい」「すごく素敵ですね」「これは味があっていいですね!」「めちゃくちゃオシャレ」と、その外連味の利いたデザインに絶賛の嵐。何と8万を超えるいいねが寄せられました。

 それにしても、息子さんがこの「デザイン」を書き起こすにいたった経緯も気になるところ。筆者は松岡さんにお話を聞くことに。

 「実は息子と同じクラスの子が『英語の学習教材で頑張っているらしい』という話をしていたら、それを聞いた息子が『英語は話せないけど書けるよ!』と言って、コピー用紙に突然書きなぐり始めたのがきっかけだったんです」

デザインのベースとなった松岡さん「直筆」のアルファベット。

 今回のつぶやきには、その写真も合わせて投稿していたのですが、言われてみると確かに勢いが感じられる書体。これを見た奥さんが「味がある」と感じ、インターネット上のプリントサービスを使い布地にして、さらにバッグにまで昇華。

 それが、松岡さん夫婦の経営するハイモジモジのスローガンでもある、「思わず膝をポンと打つ、アイデアあふれるプロダクト」なバッグになるのだから分からないもの。

図書バッグを作った翌朝には体操服袋も作られました。

 ちなみに松岡さんによると、翌朝には、同様のデザイン生地で作られた体操服袋も完成していたそうです。息子さんにとっては、一生の思い出となる「入学祝い」になりそうですね。

<記事化協力>
松岡厚志 / HI MOJIMOJIさん(@513MHz)
ハイモジモジさん(@HIMOJIMOJI)

(向山純平)