カラスなどの害獣だけでなく、人間もビビって逃げてしまうようなカカシがTwitter上に投稿され「怖すぎる」と話題になっています。誰もが恐怖を感じるカカシの投稿主、蛇口さんに詳しい話を聞いてみました。

 蛇口さんは6月21日、「父親が自作した現代版案山子…怖ぇよ」というコメントと共に、動画を投稿。そこには、黒いマントに白い仮面を付けて宙に浮遊するカカシ……と言うには怖すぎるものが映っていました。

 「(近所から)クレーム来るレベル」と話す蛇口さんですが、蛇口さんのお父さんは、なぜこんな怖ろしいカカシを作ってしまったのか、蛇口さんに詳しく聞いてみました。

 まずは、この畑について伺ったところ、「農家ではありませんので、自家消費分の栽培となりますが、キュウリ、ナス、エンドウ豆、枝豆、トマト、タマネギなど、普段使いできる野菜を朝や仕事が終わってから世話しています」とのこと。

 しかし近頃、カラスなどが多く飛び回り、鳥害対策をしたいと考えていたという蛇口さんのお父さん。そこにたまたま友人が「スクリームかかし」の動画を紹介してくれ、蛇口さんのお父さんはそれを見て、「面白そう、作ってみよう」となったそうです。面白そうと思って、すぐに実践してしまう蛇口さんのお父さんのノリ……大好きです。

 「私もびっくりしましたが、製作期間は3日ほどで作ったそうです」と話す蛇口さん。「メイン材については会社(金属加工業)で使った残材を利用しています。スプリングや回転に使うペアリングについては、知人からのいただきものを利用しました。(製作費については)細かいところではマント800円、センサーライト300円、マスク100円ということでしたので、実費は1000円台というところでしょうか」と教えてくれました。

 わずか、1000円台でこんなクオリティーの高いものを作ってしまうなんて……蛇口さんのお父さん凄すぎ!そんなお父さんですが、蛇口さんは「ずっと金属加工業に務めています。私も詳しくは分かりませんが、主に建物の金属に関わる部分(手すり等の金属加工)の会社です」と言い、ものづくりが好きで小屋だったところをDIY部屋に改造したりしたこともあったのだとか。

 それ故に、こだわりも強いのか、こんなに完成度の高いカカシを作ったにもかかわらず、蛇口さんのお父さんは「近くで見ると完成度がイマイチだったので、もう少し手直ししていきたい。思っていたより重くなってしまい、傾きができてしまったのが残念」と話していたとのことです。

 この投稿には、4万件以上のリツイートと、10万件以上のいいねが付き、「夜中に見たら絶対悪霊と勘違いする」「夏休みの肝試しスポット待ったなしですね」「カカシのホラークオリティーが高すぎて怖い」など、多くのコメントが寄せられています。

<記事化協力>
蛇口さん(@jaguchi)

(佐藤圭亮)