はーい、どなたでしょうか~?と玄関を開けたらそこに馬がいた……。そんな体験、皆さんはありますでしょうか?ほぼないですよね~。大阪にある神社の御神馬さんが、そんなユニークな一面を見せており、見た人が様々な反応を寄せています。

 この御神馬さん、大阪府豊能郡豊能町に鎮座している吉川八幡神社のいづめさん。2歳の男の子で、広い境内でのびのびと暮らしています。そんな様子を、ツイッターで紹介しているのが、「吉川八幡神社 御神馬 いづめ 公式」アカウント。ある日、気が済むまで境内での放牧を楽しんだ後に社務所の玄関に立ち寄ってみたところがツイートされています。

 アカウントでは、いづめさんがしゃべっている感じでツイートされており、この日も「呼ばれたかな?思て玄関まで行ったけど違うかったみたいで、どないしたらええんか戸惑っててん」と、玄関先でちょっとどうしたらええのん?といった風情のいづめさんと、対面した社務所の中の人が何となく気まずそうな雰囲気を醸し出している写真が添えられています。

 この様子に、「考えるな…感じるんだ…ホースがあらんことを…」「ホースとともにあらんことを」といった、お決まりの(?)スターウォーズネタや、「乗りたい」「触りたい」といった声、さらにはリプライ欄が大喜利状態に……。「川原毛の御神馬って珍しいですね」という声の通り、全国の御神馬がいる神社の中では珍しい日本在来馬。「他の神社では外来種やサラブレッド引退馬を神馬にしているようですが、黄金色に実る稲穂の色で五穀豊穣の縁起を以って、川原毛という毛の色を厳選しました」と宮司さん。ちなみに、御神馬の居る神社は日本全国に15社しかないのだそう。八幡大神様は御神馬に乗っていることになぞらえて、いづめさんに決めたのだそうです。

 いづめさんが御神馬になったのは、令和元年の改元と新天皇御即位に併せたそうで、このタイミングで迎え入れとなったのだそう。境内には能勢電鉄・妙見線の氏神神社として以前に寄贈された電車もあり、御神馬と電車のツーショットという他に例を見ない光景も。もちろん、電車のお祓いも行っているとのこと。

 ちなみに、境内の広さは東京ドーム1個分ほど。いづめさんは普段から放牧されており、いつでも会えるとのこと。「平安時代に、源頼仲が創建した氏子16000人の鉄道3駅にまたがる平凡な神社です」との話ですが、境内に電車が静態保存されて御神馬とも触れ合える神社が平凡と言えるのかどうか……?

 それはさておき、おかあさんこと宮司さんは今ではいづめさんに鞍を付けて一緒に散歩したり、妙見口駅前までいづめさんに乗って行くのを日課としたりと、ツイッターでユーモアたっぷりにその暮らしぶりを紹介しています。お話を伺っていて驚いたのが、宮司さん、元音楽大学の講師で、今は現役の音楽作家で25年のキャリア。様々な番組に楽曲を提供しており、さらに神社の神職の皆さんは全員が音大卒。……やっぱりこの神社、歴史と由緒はあれど平凡とは言い難いような……。

 知れば知るほど興味を惹かれる吉川八幡神社ですが、漫画「オトメ巫女さんと妖精神主」のモデルにまでなっているのだそう。気になった人はちょっと検索してみてください。そして、電車好きも動物好きも一度参拝に訪れてみると、いろんな意味で癒されると思いますよ。

<記事化協力>
吉川八幡神社 御神馬 いづめ 公式さん(@yoshikawa8izume)

(梓川みいな)