外出先で何かと便利なコンパクトタオル。錠剤型に圧縮されていますが、水に浸けるとすぐに広がってあちこち拭くのに役に立ちます。しかし、その包装が個包装のタブレット菓子のようにも見えるため、うっかり間違えて口にしてしまったという人も出ています。

 「塩タブレットだと思って口に放り込んだらダイソーのコンパクトタオルだった衝撃」と、そのコンパクトタオルの個包装されたものを写真とともにツイッターに投稿したのは、ネットユーザーの塚本ひじくさん。

 そのコンパクトタオルの外観は、ちょうど塩タブレットと同じくらいのサイズ感で、上下に緑色のラインが入った透明な個包装に「コンパクトタオル」の文字が印刷されています。

 これを見た人たちから、「パッケージも形状もそっくりだからコレは間違えますね」「笑えない事故になる前にパッケージ変更を願わずにはいられない。小さな子供が飲んだらと思うとゾッとしますね」「もし間違えて飲み込んだりしたら、胃の中で膨張して器官がふさがって……」と、笑い話では済まされない想像が膨らんでいます。大人だからすぐに気が付くことができましたが、文字が読めない小さい子どもがうっかり飲み込み、のどで水分を吸って膨張し、窒息することも充分考えられます。

 大人でもうっかり間違えてしまう人が他にもいるようです。疲れていたり、熱中症などで頭がぼーっとしている時にこれを見たら、この包装形態だとうっかり口に入れてしまうこともあり得そう。たとえ塩タブレットとコンパクトタオルを分けてしまっておいても、うっかりは発生するものです。そして何でも口にしてしまう時期の子どもが、このコンパクトタオルを見て、ラムネ菓子と誤認して食べてしまったら……。きわめて危険です。

 こうした事が今までになかったのか、また、今後の対策などについて、ダイソーを展開している株式会社大創産業の広報担当の方にお話を聞いてみました。

 今回の誤食について、ダイソー側としては今までこういった例は聞いたことがなく、今回筆者が電話取材をしたことで初めて知ったといいます。このコンパクトタオルは2016年11月からトラベル・防災グッズコーナーに置いており、今年の2月13日に各店舗に注意喚起のポップを置くよう、本社側から指示を出していたとのこと。外装パッケージにも、本来の用途以外には使わないように、という注意書きは載せています、という話でした。

 今後の対応については、まだこの誤食の件を知ったばかりなので、これから何らかの対策を考えていくという返答でした。

 夏の時期に活躍しそうなこのコンパクトタオルですが、外出先で子どもがうっかり口にしないよう、また、小分けして持ち歩く場合には「コンパクトタオル入れ」など分かりやすく書いたポーチなどに入れるなど、うっかりを防ぐための対策も、消費者側として考えていきたいですね。

<記事化協力>
塚本ひじくさん(@hiji333)

(梓川みいな)