オオカミと聞くと、ほかの動物に群れを成して襲い掛かる怖い存在、というイメージですが、オオカミ犬はハスキー、シェパードなどの犬種とオオカミとを交配した犬種。実は日本でも飼育しているところがあります。そのオオカミ犬のリラックスした仕草がほっこりする、と、見た人を笑顔にさせています。

 奈良県でオオカミ犬・ロットワイラー犬舎「WILD BULLET」でオオカミ犬などの飼育をしている、wild-bulletさん。オオカミ犬の、飼い主から見える視点での様子を日々ツイッターに投稿しています。その様子は、「オオカミ」という響きからほど遠いような、モフモフ可愛い世界。

 そんな日常の一コマがこちら。二頭のオオカミ犬が地面に寝っ転がってゴロンゴロン。右側の大きなオオカミ犬にならって、左側の小さ目オオカミ犬も、ゴロンゴロン。兄貴分にゴロンゴロンの極意を見よう見まねで習得しているかのようにもみえる、二頭のゴロンゴロンに、思わず目尻が下がります。

 大きな方のオオカミ犬、見事なへそ天を披露しています。こんなの見せられたら、つい、モフモフのお腹に顔をうずめたくなるようなかわいい仕草。こんな仕草をしながらも、オオカミの血を引いているなんて……。

 実は、オオカミ犬はとても賢く群れ意識も強いので、心を開いた相手には懐き、このような可愛らしい姿も見せてくれるのだそう。飼育しているwild-bulletさんによると、この2頭のオオカミ犬は親子でも兄弟でもないのですが、いつも一緒に居るので絡み合いがとても面白いのだとか。そして、オオカミ犬独特の警戒心と仲間意識は持ち合わせていますが、 独立心も高いので、リーダーと認めた人間に逆らう事はまずないそう。しかし、ドーベルマンやシェパードのように指示に従って服従するというのは稀なので、ノーリードで猟犬などにするのは呼び戻しがききにくく、危険とのこと。

 オオカミの血を引いているだけあって、とても警戒心が強く、初対面の人には距離感を保ちつつ接する事がほとんど。そして犬とは違い、夜間に敷地を覗き込む人影を見つけると、みんなで遠吠えをして危険を知らせてくれるのだそう。オオカミ犬自体がいるだけでも不審者にとっては恐怖かと思いますが、番犬というよりも、警報装置みたいな感じですね。

 「身体能力も高く、イタズラもパワフルですが、とても魅力的な犬種ですよ」とwild-bulletさん。オオカミ犬たちのリーダーとして認められているからこそ、日々の可愛い仕草を撮影できたり、もっふもふな様子をツイッターで見せてくれるのですね。

 こんなオオカミ犬たちの様子、wild-bulletさんはYouTubeにも動画を公開していますので、モフモフなオオカミ犬たちに癒されたいときにはこちらも見に行くと、目尻も肩の力も抜けて下がりそうですよ。

<記事化協力>
wild-bulletさん(@wild_bullet)

(梓川みいな)