宗田理さんの小説を原作とし、1988年には宮沢りえさん主演で実写映画化された「ぼくらの七日間戦争」。原作小説である「ぼくら」シリーズ累計発行部数2000万部突破と、実写映画公開30年を機に、漢数字の「七日間」から30年後の世界を描く新世代の「7日間」となってアニメ映画化されることになり、公開時期が2019年12月に決定しました。あわせてティザービジュアルと特報映像も解禁されています。

 親や教師からの管理教育に反発し、廃工場に立てこもって大人たちをやっつける……というストーリーで、1985年の刊行当時に中高生を中心に人気を呼びベストセラーになった、宗田理さんの小説「僕らの七日間戦争」。1988年に実写映画化された際は、映画初主演となった当時15歳の宮沢りえさんの瑞々しい演技が話題を呼び、TM NETWORKの主題歌「SEVEN DAYS WAR」もヒットしたことでも知られています。

 原作小説は、その後も主人公たちの成長を描いた続編が30年にわたって40作以上発表され、共通したタイトルから「ぼくら」シリーズと呼ばれています。作者の宗田理さんは、91歳となった今なお旺盛に執筆を続けており、これまでの累計発行部数は2000万部を超えます。今回、その「ぼくら」シリーズの世界で現代の少年少女たちが戦う“7日間戦争”をアニメーションで表現したいという提案に、宗田理さんはシリーズのテーマである「大人への挑戦」と「ユーモラスな戦い」を条件にアニメ化を快諾。「ぼくらの七日間戦争」から30年ほどの時が流れた2020年を舞台に、新たな世代が活躍する「ぼくらの7日間戦争」として映像化されることになりました。


 脚本を担当するのは「プラネテス」や「コードギアス 反逆のルルーシュ」シリーズ、「甲鉄城のカバネリ」など、ドラマチックな人間ドラマを描くことに定評のある大河内一楼さん。監督はテレビアニメ「ブレイブビーツ」で監督デビュー後、「ドリフェス!」や「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」を手がけた村野佑太さんが務めます。

 作品の公式サイトオープンに合わせ、ティザービジュアルと特報映像も公開されました。ティザービジュアルは舞台となる山々に向かい、これから始まる7日間に向けて期待に胸をふくらませる少年少女6人の後ろ姿が描かれています。「ここが、スタートラインだった――」というコピーも、どことなく高揚感をかきたてられます。

 特報映像では、主人公の守を中心にそれまでの何気ない日常生活から、大人に対する抵抗の始まりと、少年少女が大人へと成長するはじめの一歩、コピーにもある“スタートライン”が描かれています。守たちにとっての戦争とは何か。彼らが対峙していく敵はどのような存在なのか?そして30年前の「ぼくらの七日間戦争」での主人公で、現在は大人になった英治とひとみは登場するのか?原作ファンや、実写映画のファンの想像をふくらませる仕上がりになっています。

 少年少女たちを演じるキャスト情報は後日解禁とのこと。作品公式サイトなどでの動きに注目です。

(C) 2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会
情報提供:KADOKAWA

(咲村珠樹)