「すすってるのか、吐いてるのかわからない」と見た人が困惑するほど、謎めいた表情を浮かべるうどんの民「のんのさん」が「香川で見つけた虚無」としてTwitterで話題になっています。 なんでも、源平合戦の古戦場としても有名なうどん県こと香川県の高松市にある「道の駅 源平の里 むれ」にそれはいるようです。

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 うどんに集中し過ぎてかボーっと口を開けている者や、うどんの美味しさにびっくりしてか目を見開いている者も! 大きな器を持ち、口から鼻から香川県のソウルフード「うどん」をそれぞれの味わい方で愉しんでいるようにも見えます。中には、持てあましたのかうどんをターバンのように巻き付けてしまう者まで。

 それにしても、なんとも言えない表情がクセになりそうな……。そこで、こちらのキャラクターを考案された、はにわ作家 松江直樹さんに「のんのさん」が誕生した理由を伺ってきました。

――香川のうどんを無心に吸っていたり、鼻から出していたりと、とてもユニークなのですが、のんのさんを考えられたきっかけを教えてください。

のんのさんを作ったきっかけは、香川とのコラボを考えたら、やっぱりウドンに行きつきまして。ちなみに、のんのさんは 香川の方言で「のんきなおじさん」だったかと記憶してるのですが、間違っていたらゴメンなさい。検索してもでてこないので記憶違いしてるかもしれません。

――のんのさんは、香川県の昔から伝わるキャラクターだったりしますか?それとも松江さんが考えられたキャラクターなのでしょうか?

のんのさんは、7、8年前から縁のあった香川のメイクメリーさん(雑貨屋)からの依頼で、「松江直樹の作品で香川らしいお土産を」と言うオーダーで作り始めました。もともと作っていたおじさんのキャラクターに香川テイストと言うことでウドンを食べさせたものが「のんのさん」です。

――こちらは、香川県の「道の駅 源平の里 むれ」のみで販売されているものですか?

のんのさんは香川の牟礼の道の駅限定発売です。のんのさん以外の作品は香川のメイクメリー(雑貨屋)さん、大阪のアートハウスさん、奈良のスケロクさん、東京の美容室CLEFさん、和歌山の工房などで販売してもらっています。他にはネット販売や、はにわアニメーション(はにメーション)でのラインスタンプを作っています。

――因みに、のんのさんは何に活用できますか?置物でしょうか?素材は何でできていますか?

のんのさんは、使いみちはありません、飾りです。素材は並信楽と言う「信楽の粘土」です。

 因みに調べたところ、「のんのさん」が香川の方言かはわかりませんでしたが、幼児語として確かに「のんのんさん」「のんのさん」という言葉があり、「観音様」といった意味があるそうです。地域によっては「なんなんさん」と言うこともあります。そうした意味を考えると、もし「のんのさん」をみかけることがあったら、何か良いことがあるかもしれませんね。





<取材協力>
はにわ作家 松江直樹(Twitter:@eustam/HP:http://www.geocities.jp/the_eustam/

<記事化協力>
もじさん(@Q_knsd)

(黒田芽以)