2020年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピックに向けて各自治体が、訪日客を見込み、ごみのポイ捨てや路上喫煙対策など美化推進に力を入れています。

 しかし、都内でもひときわゴミのポイ捨てが多いとされる新宿区歌舞伎町では、夜も眠らぬ街とあってか特にたばこの吸い殻ごみが多く、平成17年には空き缶・吸い殻等の散乱防止にまつわる条例に「路上喫煙の禁止」も盛り込んだ条例(※新宿区空き缶等の散乱及び路上喫煙による被害の防止に関する条例)に改正されてもなお、街中ではポイ捨てが目立ちます。

 そんなポイ捨てが多い歌舞伎町で活動しているのが、リアルライフヒーローとも掃除ヒーローとも呼ばれる「NEXUS FOREVER」。「CLEAN FORCE」というチームでも活動中とのことですが、メンバーはアメコミヒーローの「スパイダーマン」や、東京喰種トーキョーグールの主人公「金木研」など、なかなか目立つ扮装ばかりをしています。そんな目立つ姿で掃除道具を片手に持ち、ごみにまみれた街をキレイにするべく日々活動を行っています。このようなボランティア活動を目立つ姿で始めたきっかけは?歌舞伎町を守る掃除ヒーロー「NEXUS FOREVER」のリーダー・スカルラウザーさんに詳しく伺いました。

――スカルラウザーさんが掃除ヒーローをやり始めたきっかけを教えてください。

元々ボランティア活動を長くやっており、楽しくやれる方法を模索していました。その時、渋谷ハロウィンの仮装ゴミ拾いに参加し、渋谷ハロウィンのゴミをこの目で見たとき、一層ゴミ拾いに力をいれ、継続していきたいと思いました。コスチュームを纏うことで不思議なモチベーションを感じたのがキッカケです。

――いつからコスプレをしてゴミ拾いをし始めたのですか?なぜコスプレをするのですか?

2017年10月31日が私の初活動日です。渋谷ハロウィン。
当イベントのごみ問題を「コスプレイヤーのマナーが悪い」と思っている人もおりますが、決してそのようなことはないです。そもそもコスプレとは、オリジナルや版権もの問わず、キャラクターへの敬意を表すものと考えています。しかし、渋谷ハロウィンはその敬意もなく、かつモラルもない行動が街を汚しているのです。なので私はコスチュームを着て清掃活動をすることで、コスプレイヤーにもしっかりモラルがあるということを証明したいと感じています。
更にこのような格好で活動を目立たせることで、ゴミ拾いへの意識を高めるよう影響したいとも思っております。

――いつも何時間ぐらい活動していますか?1回で集めるゴミの量は?

日や時間帯によりますが、大体一度の活動(2時間前後)で少なくとも人数×45リットル袋ほど集まります。
夜は更に多いです。最大でこの倍以上のゴミが集まります。

――今現在、掃除ヒーローは何名ぐらいいるのでしょうか?

現在大枠のコミュニティ(所謂レギュラーメンバー)は10人前後います。更に、外部から参加してくださるヒーローとも活動をすることがあります。SNSで我々を知ったヒーローが各地で活動を始めており、その数は恐らく50人ほどいるかと思われます。

――主に夜何時~何時まで活動をされていますか?

夜は主に21時~23時が多いです。この時間帯、女性は参加できないので、昼も活動することがあります。基本はそれぞれのスケジュールに合わせて活動時間を調節しています。

――グループに入るにはどうすればいいのでしょうか?

直接Twitterでご連絡いただき、ルールを守っていただける方に参加してもらいます。グループへの加入はこちらの基準で吟味しています。

――街中でコスプレをして活動をしていると警察の方に職質されそうですが……。

警察の人達からはもうすれ違い様に「お疲れ様」とお互い言い合う関係で認知されています。今後、活動エリアでの職質の心配はなさそうです。

――ポイ捨てをする方に向けて、ひと言お願いします!

ポイ捨てはこの世の中で悪の行為だ!皆がモラルを取り戻す日まで、何度でも戦うからな!!

 スカルラウザーさんに今後の活動の展望を伺ったところ「現状は楽しく慈善活動が続けられればそれでいい。これからもどんどんリアルライフヒーローが増え、この活動がゴミを拾う人達、そしてゴミを捨てない人達が沢山現れる世の中になってほしい。オリジナルのリアルライフヒーローも注目されて、どんどん増えていってほしい!!」とのこと。

 これからコスプレで清掃活動をするにはきつい夏がやってくるため、工夫を凝らした軽装コスプレを模索中だそうですが、掃除ヒーローが夏の暑い中、顔を隠して街中を掃除しなくてもいいように、一人ひとりがゴミに対する意識を変えていく必要がありそうです。

<取材協力>
スカルラウザーさん(@skullrouser1996)

(黒田芽以)