この世に神が降臨する時は、いったいどんな光景が広がるのでしょうか?もしかしたらこんな世界にみえるのでは、というような写真がSNSに投稿され話題となっています。

 話題の写真は写真家のすみのふさんがツイッターに投稿したもの。
「白黒設定も、Lr現像も、明るさも、明瞭度も何もいじってない撮って出しなんだけどヤバくないですか。語彙力ないけどコレ、ヤバくないですか。」
と、大洗磯前神社の「神磯の鳥居」を撮影した写真を投稿しています。その墨絵を思わせる幽玄の世界感は見る人を惹きつけ、「水墨画みたい」「CGかと思った」「芸術性が高い」などなど絶賛されています。

 この大洗磯前神社は文徳天皇の斉衡3年(856)、少彦名命が御降臨なさった地。里人の一人に神がかりして託宣されたそうです。神磯の鳥居はまさに大御降臨の地であり、もしかしたら御祭神の少彦名命が降り立ったその瞬間を映像に収めたのではと思うくらいの厳かさを感じさせます。

 ちなみに、この日の天候は曇り、使用機材については
カメラ:Canon EOS 5D Mark IV
レンズ:Canon EF70-200mm F2.8L IS II USM
角型フィルターホルダー:Cokin EVO フィルターホルダー L [BZE01]
角型NDフィルター:Formatt-Hitech Firecrest ULTRA IRND 16 STOP
三脚:GITZO GT5533LS
雲台:HUSKY 3D HEAD
と詳細を教えて頂きました。

 長時間のシャッター開放でいい感じに海の荒れ具合が雲海の様になったという事ですが、完全に曇っていた事も色を抑えた映り具合に繋がっているのかもしれませんね。何も補整なしのカラー映像で水墨画の世界を切り取れる事も素晴らしいですが、普段は穏やかな神磯の鳥居なだけに、神がかった雰囲気はにもしかしたら本当に神様がそこにいたかもしれませんね。

普段は穏やかな神磯の鳥居

<記事化協力>
すみのふさん(@smirnoff_1006)

<参考>
大洗磯前神社 webサイト

(梓川みいな)