X(Twitter)ユーザーのsymny(ビーカー)さん宅で暮らす、猫の弥勒(みろく)くんには、日課としていることがあります。それは部屋のふすまで爪を研ぐこと。

 先代猫のちびくんから引き続き行われてきたというこの行動は、いつしかふすまに穴をあけてしまうほどに。今まさに穴を通らんとする決定的瞬間をとらえた写真に大きな注目が集まっています。すごい表情だ……!

 弥勒君が飼い主さん宅にやってきたのは今年5月で、現在生後半年ほど。その頃先代のちびくんはすでに虹の橋を渡った後だったため、直接的な面識はないはずなのですが、なぜか導かれるかの如くふすまの爪とぎをし始めるように。猫ちゃんらにとってとぎ心地の良い場所だったのでしょうか。

先代猫ちびくん

 飼い主さんによると、このふすまは部屋と部屋をつなぐ、いわゆる「戸襖」で、普段猫ちゃんが生活している部屋と、飼い主さんが作業をしている部屋を分けているものとのこと。

 もしかするとふすまの向こうにいる飼い主さんのことが気になって、爪研ぎではなく自分用通り抜け穴を「DIY」していたのかも?

 先代ちびくんが爪とぎをはじめたのが約3~4年前からで、引き継がれて5か月ほどで貫通させたことになりますから、本当にあともう少しというところだったのでしょう。念願叶って、ちびくんもきっと空の上で喜んでいるに違いありません。

穴から顔をのぞかせる弥勒くん

 一方の飼い主さんも、ふすまが貫通する様子を微笑ましく見守っていたとのこと。穴から徐々に弥勒くんが姿をあらわす光景を、「これはシャッターチャンス!」と笑いながら写真を撮影したそうです。弥勒くん、とてもいい顔をしていますよね。

 なお今後この穴は、防寒のために下敷きのようなものを被せるだけで、弥勒くんが通り抜けできるようそのままにしておこうと考えているとのこと。猫二代に渡ってあけられたふすまの穴は、飼い主さんにとってちびくんと弥勒くんが生きた証のようなもの……なのかもしれません。

<記事化協力>
symny(ビーカー)さん(@symny)

(山口弘剛)