お湯を注ぐだけでおいしく調理できるカップ麺。しかしながら、出来上がりを待っている間、ちょっと目を離した隙にフタが開いてしまう……というのは、ありがちです。

 そんな「カップ麺のフタ、勝手に開いちゃう問題」の解決策を、「警視庁警備部災害対策課」がX(Twitter)で紹介。道具を使わずに行える今回のライフハック技には、どれほどの効果があるのか?実際に試してみました。

 やり方はとってもカンタン。フタを支えるツメの少し手前部分を、指で押してくぼみを作るだけ。果たして本当にこれだけで開かなくなるのでしょうか?

警視庁警備部災害対策課が公開した画像

 警視庁警備部災害対策課はカップうどんで紹介していたため、せっかくなら他の商品で試してみよう!と思い、異なる3種類のカップ麺を用意してみました。

3種類のカップ麺で検証

■ 同形状のお椀型カップで検証

 まずは、サンポー食品株式会社の「九州三宝堂 高菜博多ラーメン」。カップうどんと同じようなお椀型の容器です。お湯を注いでしばらくすると……ああっ、やはりツメの握力が足らず、フタが開いてしまいました。

通常通りに作るとフタが開いてしまいます

赤丸部分にくぼみをつけます

 そこで、早速今回のライフハック技を試してみます。フタのフチにくぼみを作ると……やった瞬間から、何となく安定感が得られたような感覚があり、しばらく放置していましたが、推奨待ち時間の2分間、フタは二度と勝手に開くことはありませんでした。

■ 幅広のカップ焼きそば容器で検証

 ただし、これだけでは「効果あり」とは言い切れません。もしかするとお椀型だから上手くいったという可能性も考えられます。

 次に試してみたのは明星食品の「一平ちゃん 夜店の焼きそば」。カップ焼きそば特有の広い面積を持つ容器ならばどうでしょうか?

明星一平ちゃん

 お湯を注ぎ、通常通りフタをすると……あれ、そのままでも開きませんね。このままだと検証の意味が……と困惑しましたが、せっかくなので同様にくぼみを作ってみることにします。

くぼみをつけます

 結果はもちろん、時間までそのまま開くことはありませんでした。カップ焼きそばのツメは初めから十分な握力を持っていましたが、ライフハック技を試すとより強固なものになるようです。

■ ツメ2つのカップヌードルで検証

 最後に試してみるのは、フタのツメが2つになった「日清食品 カップヌードル」。2021年にフタ止めシールを廃止してからこの形になりましたが、意外にもフタ開きの被害は相次いでいる模様……。

カップヌードルでは?

 早速お湯を注いでみたところ……やはりフタが勝手に開き、内側に描かれた猫ちゃんと目が合ってしまいました。かわいいですが、これではもちろんいけません。

猫ちゃんと目が合ってしまいました

ここにくぼみを入れます

 さて、これまで通りフタにくぼみを作ってみたところ、おお……全く開かなくなりました。フタをピンと張るのではなく、少したわませることで安定感を強めているといった印象です。カップヌードルで実験をした際が最も効果が感じられました。

フタがしっかり固定されています

■ 今回の検証では「効果あり」

 今回の検証では「効果あり」という結論になりました。フタを押さえるものが身近になかったとしても、この方法を知っていれば勝手にフタが開いてしまう現象を回避できそうです。

 また、熱湯を注いだ状態で行うため、やけどには十分注意して行うようにしましょう。特にカップ焼きそばの場合は、容器一杯にお湯を注ぐ必要があるため、お湯を注ぐ前に予めくぼみを作っておくほうが安全と言えるでしょう。

<出典・引用>
警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai

(山口弘剛)