鮮やかな色彩とともに、光によってきらめく作品が特徴の切り絵作家、黒猫モモさんの個展「光彩夢幻」が9月26日〜10月2日に東京・銀座のギャラリーで開催されます。

 切り絵の個展としては初の東京開催となる今回の展覧会について、黒猫モモさんにうかがいました。

 福井県出身の黒猫モモさん。18歳で移住した京都にて切り絵制作を始め、活動するうち京の伝統工芸でもある型紙彫刻に魅せられ、伝統工芸士に弟子入りして型紙彫刻を学びました。

 以来、型紙彫刻で学んだ伝統的な技術を用いて切り絵を制作。その作品は色とりどりの紙やセロファン、銀紙やラメ紙と様々な素材を使い分け、鮮やかな色彩と光によるきらめきが印象的です。

黒猫モモさんの個展「光彩夢幻」フライヤー(黒猫モモさん提供)

 切り絵の個展としては通算3回目となる今回の展覧会。関東では2021年に横浜で開催されたことがありましたが、今回銀座のギャラリーを会場としたことについて、次のように語ってくれました。

 「これまでは知り合いの方に見ていただくことが多かったのですが、より多くの方に作品を見ていただきたいと思い、銀座で開催させていただくこととしました」

 タイトルは「光彩夢幻」。光と影が織りなす、キラキラした色彩の美しさがテーマとなっています。ご自身では福井で過ごした幼少期に魅せられたキラキラした貝殻や夜空の星、現在暮らす関東で魅了されている夜景やイルミネーションのキラキラとした美しさを挙げ、タイトルに込めた思いを伝えてくれました。

 「子どもから大人に成長するにつれて、また住んでいる場所によって『キラキラ』という感覚に違いがあり、それぞれが人を魅了し記憶に残る美しさを持っていると思っています。そういった年齢や場所によって移り変わる『キラキラ』の美しさを私なりに切り絵で表現できないかと思い、テーマを『光彩夢幻』としました」

 会場となる銀座の「ギャラリーあづま」は、1階と2階にフロアが分かれたメゾネットタイプのギャラリー。そこで、フロアごとに展示する作品のテーマを分け、それぞれの趣向を楽しんでもらうことにしたのだとか。

 1階は「水族館」をコンセプトに、キラキラした魚や海洋生物をモチーフにした作品を展示。コウイカの「涼(りょう)」をはじめ、空間全体を海に見立てて魚ごとの美しい色合いや光の反射による見え方の変化、ウトコの質感などにこだわった作品が並びます。

黒猫モモさんの切り絵作品「涼(りょう)」(黒猫モモさん提供)

 黒猫モモさんは、1階の様子について「まるで海の中にいるような楽しい空間なので、ぜひお子さん連れでもきたいただけると嬉しいです」と語っています。

 海の中のきらめきを集めた1階に対し、2階はそれ以外の「キラキラ」なモチーフが並びます。東京で見える夜景の綺麗さを切り抜いた「yoruiro」は、街の明かりと夜空のきらめきが共演する作品。

黒猫モモさんの切り絵作品「yoruiro」(黒猫モモさん提供)

 黒猫モモさんの切り絵個展「光彩夢幻」は、東京・銀座のギャラリーあづまで2022年9月26日~10月2日開催予定。入場は無料で、開場時間は11時〜18時30分(最終日は16時まで)となっています。

<記事化協力>
黒猫モモさん(@momowanwan01151)

(咲村珠樹)