猫の交通事故を減らそうと、カー用品店のイエローハットが毎年2月22日の“猫の日”に合わせて展開している「全国交通にゃん全運動」。2022年は、飛び出すことが多い猫への注意を促す「猫飛び出しサイン」が開発されました。

 京都大学の動物心理学研究チーム「CAMP-NYAN」監修のもと作られたサインは、2月17日より渋谷のキャットストリートで掲示されるほか、ポスターも抽選でプレゼントされます。

 もともと、交通安全で小学生がかぶる黄色い帽子が社名・店名の由来だというイエローハット。猫の交通安全も啓蒙しようと、2019年より「全国交通にゃん全運動」を毎年2月22日“猫の日”を中心に展開しています。

「全国交通にゃん全運動」

 2022年の猫の日は、猫の「にゃん」を表す「2」が6つも並ぶという特別な日。この日に合わせ、イエローハットでは、飛び出しによる事故が多い猫の交通事故抑制を狙って、ドライバーに注意喚起する「猫飛び出しサイン」を開発しました。

「全国交通にゃん全運動」2022年は飛び出しサイン

 開発にあたっては、京都大学の動物心理学研究チーム「CAMP-NYAN」に監修をあおぎ、猫が道路に飛び出してくる際の表情や姿勢を忠実に再現。ドライバーへの注意喚起効果を高めて作られたといいます。

京都大学の動物心理学研究チームが監修

 また、猫の交通事故は夜間に多いことから、飛び出しサインはヘッドライトに反応して光る仕様。視界の悪い状態でも、ドライバーへ効果的に注意を促せるようになっているんだとか。

ライトに反応して光る仕様

 最初の設置事例として選ばれたのは、東京・渋谷の通称「キャットストリート」に面した渋谷教育学園渋谷中学高等学校。学校では「全国交通にゃん全運動」の趣旨に賛同し、車通りのある周辺のフェンスなどに2022年2月17日~2月28日の期間、設置されることになりました。

渋谷教育学園渋谷中学高等学校での掲示風景

 イエローハットでは、この「猫飛び出しサイン」を全国に広めていきたいという考えがあるとのこと。将来的に全国から設置場所を募集することも視野に入れているといいます。

「猫飛び出しサイン」全国展開のイメージ

 2月22日の22時22分からは、YouTubeのイエローハット公式チャンネルにて「交通にゃん前発表会」という240秒の動画を公開。2019年から続く活動の紹介や、猫飛び出しサイン制作の裏側などが公開されるとのことです。

「交通にゃん前発表会

 全国のイエローハット店舗では2月17日~28日の期間、全国交通にゃん全運動のマスコットキャラクター「ハットにゃん」がデザインされた、猫の交通安全ステッカーを各店舗100枚限定で配布。期間中、店頭にて税込2000円以上の買い物をし、会計時にSD(Safe Driver)カードを提示した方には「ハットにゃんプラカップ」または「BOXティッシュ」がプレゼントされます。

「ハットにゃん」ステッカー

 イエローハット公式Twitter(@yellowhat_ltd)では、2022年2月17日11時~2月28日23時59分の期間、抽選で100名に猫飛び出しサインと同デザインの「猫飛び出しポスター(A4サイズ)」」が当たるキャンペーンも実施。詳しくは「全国交通にゃん全運動」特設ページで公開されます。

情報提供:株式会社イエローハット

(咲村珠樹)