1994年12月にソニー・インタラクティブエンタテインメント(当時ソニー・コンピュータエンタテインメント)より発売された、プレステ1こと「PlayStation(プレイステーション)」。

 ビッグタイトルからほとんど知られていないタイトルまで、発売されたソフトの本数は3289タイトル(廉価版、初回限定版などの重複は除く)にのぼりますが、この全てをコンプリートするという偉業を成し遂げた、ツイッターユーザー・灼栗(しゃっくり)さん(@heat_maroon)の投稿に多くの祝福の声が寄せられています。

 灼栗さんは10月8日、最後の一本となった「ザ・マスターズファイター」をネットオークションにて落札。「ザ・マスターズファイター」と言えば知る人ぞ知る、高額レアソフトとして有名です。

「ザ・マスターズファイター」が最後の一本

棚に並べてコンプリート達成

 ソフトの収集はおおよそ10年ほど前、灼栗さんが大学生の頃から始めたそうです。当時ニコニコ生放送にてバカゲーやクソゲーを紹介・プレイしている動画を見たことをきっかけに、紹介されていたソフトを購入。その後、本格的にコンプリートを目指すようになったとのこと。

 収集は実店舗巡りやネットオークション、フリマサイトが中心。大学生の頃はボストンバッグを背負って自転車で中古ゲーム店をまわりました。当時はお金もあまりなかったため、100円程度で販売されているソフトだけをバッグ一杯になるまで買い漁っていたそうです。

 特に入手が難しかったと話すのは「わいわいカート」「わいわい草野球」「みんな集まれ!囲碁教室」「あそんで知能アップ」の4本。

 これらはネット上にほとんど出回っておらず、実店舗を巡りに巡ってようやく探し当てることが出来たそうです。中古ゲーム店でもプレイステーションのソフトを取り扱う店舗自体が減っているため、有名タイトルを除き特定のタイトルを探し当てるのは至難の業と言えるでしょう。「見つけられたのはホントにラッキーでした」と灼栗さんも語っています。

まだ棚におさまっていないタイトルもたくさんあるそうです

 長年の夢を叶えた灼栗さん。今後は愛着のあるプレイステーションのゲームを遊び尽くしたいと話しており、プレイ動画の配信を考案中とのこと。自身が収集を集めるきっかけとなった動画配信へのチャレンジとは、灼栗さんのソフトに対する深い愛情を感じた筆者でした。

<記事化協力>
灼栗(しゃっくり)さん(@heat_maroon)

(山口弘剛)