アメリカ海軍の空母セオドア・ルーズベルトを旗艦とする空母打撃群が2021年1月23日(現地時間)、定期的な哨戒任務のため南シナ海に入りました。南シナ海では年明けから中国が活動を活発化させており、セオドア・ルーズベルト空母打撃群はこの地域における安全保障と航行の自由を維持する活動に入ります。

 今回、南シナ海に入ったセオドア・ルーズベルト空母打撃群(CSG-9)は、空母セオドア・ルーズベルトと艦載機部隊のCVW-11、そして巡洋艦バンカー・ヒル、駆逐艦ラッセルとジョン・フィンの4隻で構成されます。


 空母セオドア・ルーズベルトは2020年12月23日に母港サンディエゴを出発。年明けの1月15日には巡洋艦バンカー・ヒル、駆逐艦ジョン・フィンとともに、海上自衛隊の護衛艦あさひ、こんごうと大東諸島の沖大東島(ラサ島)沖合で日米共同訓練も実施しています。


 南シナ海入りを受け、セオドア・ルーズベルト空母打撃軍司令官のダグ・ベリッシモ少将(元ブルーエンジェルスのF/A-18パイロットでコールサイン「V8」)は、過去に太平洋艦隊で勤務した経験から「30年にわたるキャリアの中で、再び南シナ海に戻り海洋における自由の促進や、同盟国、パートナーとの関係を深めるための任務に就くことを光栄に思います。世界の海運のうち3分の2が通過するという南シナ海は、非常に重要な場所です」とのコメントを発表しています。


 また、南シナ海での任務については「我々がここでの存在感を維持し、ルールにのっとった秩序を促進することは、我々全員の繁栄に大切です。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、実際に寄港して地域の同盟国やパートナーと交流することはできませんが、海上で共同任務の機会を楽しみにしています」との展望を語っています。

 空母セオドア・ルーズベルト艦長のエリック・アンデューズ大佐は「私たちは皆、自由で開かれた海洋アクセスの恩恵にあずかっており、私たちの任務は、この地域における安全保障と安定を維持することに関与する、というアメリカの姿勢を示すものです」との談話を発表。南シナ海における任務の位置づけを明らかにしています。

 南シナ海でセオドア・ルーズベルト空母打撃群は、単独での訓練を実施するほか、日本近海で海上自衛隊と実施したように周辺国との共同訓練を行います。なお、期間中は新型コロナウイルス感染防止の観点から、寄港しての補給ではなく、補給艦からの海上補給が実施されます。

<出典・引用>
アメリカ太平洋艦隊 ニュースリリース
Image:U.S.Navy

(咲村珠樹)