銭湯のような大きなお風呂で、泳いだりお湯をかけあって遊ぶ。誰しも、一度はやってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。そして、やれば親などに怒られるので断念したという思い出も含めて。

 そんな幼少の頃の密かな夢を叶えた?動画が、先日動画投稿サイト「YouTube」にて公開されました。

 時間にして、約3分40秒の動画内では、筋肉質な3人の男性が、キャッキャウフフとお湯をかけあいながらも、入浴タイムを満喫している……のですが、そこに至る約2分間では、ちょっと変わったシーンがチラホラ。

 一体どんなシーンかというと、先ほどの「マッチョマン」の皆さんが、様々な筋トレをしているんです。まずは、それぞれの手でバスチェアを持ち上げる「サイド・レイズ」にて腕力強化。

 お次は、浴槽の壁を背にしながら、上腕二頭筋を鍛える「リバースプッシュアップ」。

 そして、銭湯といえば「ケロリン桶」の名称でもお馴染みの黄色い湯桶ですが、これに湯をはり、両方の手のひらに乗せながら、まっすぐ上に持ち上げる「ショルダープレス」や、「スクワット」で肩や腿を強化。

 もちろん、この湯桶はかけ湯の際も使用して入浴……なのですが、入浴後も湯桶の両端をつかんで、2人で交互に引く腕力強化の「ローイング」のトレーニング。“水中トレーニング”のため、通常よりも高負荷で効果も高そうです。

 さらに湯舟の上で体を浮かせながら、「レッグレイズ」という腹筋を鍛えるトレーニングも。

 湯船に浸かった後は、洗体ならびにシャンプータイム。さすがにここでは何もなし……と思いきや、よくよく見るとお三方とも「空気椅子」。徹底的に筋トレを行った後に、再度入浴し、先述の「かけあいっこタイム」などを楽しんでいる動画なんです。

 ここまで読んで、もう色々とお察しの方も多いと思いますが、この動画はただの「銭湯動画」ではありません。実はこれは、動画内にも登場したAKIHITOさんが代表を務める筋肉紳士集団「ALLOUT」のメンバーが、「銭湯で入浴するまでの一連のルーティーンを全て筋トレにしてしまう」というコンセプトで制作したもの。

 AKIHITOさんもまた、幼少の頃に、「銭湯で好きなだけ遊んでみたい」という想いを長年抱いていたそう。しかし、AKIHITOさんは、「マニアックな要望に応えたマッチョのフリー素材サイト」の「マッスルプラス」などを運営するほどの「筋肉愛」あふれるマッチョマン。

 「それ以上に大きなお風呂で筋トレがしたかったんです」ということで、東京都台東区にある銭湯「日の出湯」を貸し切り、全力で筋トレをしてみたそうです。

 ちなみにAKIHITOさん的こだわりポイントは、湯舟や湯桶といった風呂場内にあるあらゆるものを筋トレの機材で活用し、なおかつ入浴までの一連の流れを全て筋トレにしたこと。特に空気椅子のシャンプーは、さしものAKIHITOさんでも高難易度だったそう。

 とはいえ、筋トレで追い込んだあとの入浴は、それまでにたまった乳酸が解きほぐされたとのことで、格別の気持ちよさだったと当時を回想。確かに筆者も動画を見て、「これなら文字通り『水を流せば』問題なしだな」と感じる効率の良さでした。

 しかしながら、このトレーニングは、AKIHITOさんのような特別な訓練を行ったからこそできる芸当。今回の動画も、使用許可はもちろん、水着着用等に関しても特別に許可を得て実施したものです。良い子は真似しないでね!

<取材協力>
AKIHITO@筋肉紳士集団ALLOUTさん(Twitter:@AkihitoAll/Instagram:@akihitoohara)
SOSUKEさん(@s_ichinohe321)
外資系筋肉さん(@nanchatte_mscl)
筋肉紳士集団ALLOUT(HP:allout-japan.com)
株式会社スマイルアカデミー(HP: https://smile-make-smile.com/ )

(向山純平)